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ソフトバンク、5G NRのSA構成を2021年秋口以降に導入



SoftBankは第5世代移動通信システム(5G)の無線方式であるNR方式に関してスタンドアローン(SA)構成の無線アクセスネットワーク(RAN)構成を2021年秋口以降に導入することを明らかにした。

SoftBankが2021年5月11日に開催した2021年3月期通期の決算説明会で言及しており、SA構成の導入は2021年秋口以降になるという。

これまで、SA構成を導入する時期に関して2021年度中であることは公表していたが、さらなる詳細な時期には言及していなかった。

依然として大まかな情報ではあるが、2021年秋口以降にSA構成を導入する計画は初めて公表された。

SoftBankはNR方式に準拠した5Gサービスを2020年3月27日に商用化した。

当初は第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式と連携するノンスタンドアローン(NSA)構成のOption 3で運用している。

NSA構成のOption 3では4G向けコアネットワークのEPCを使用しており、アンカーバンドとなるLTE方式に常時接続が必要で、E-UTRA-NRデュアルコネクティビティが動作してLTE方式とNR方式で同時通信する。

広い帯域幅を使用した場合は5Gの主要な機能のひとつであるeMBB (超高速大容量)は実現できるが、NSA構成のOption 3ではURLLC (低遅延高信頼)、mMTC (同時多接続)、ネットワークスライシングなどの機能は実装できない。

5G向けコアネットワークの5GCを使用し、アンカーバンドが不要でNR方式が単独で動作するSA構成のOption 2を導入すると、従来のeMBBに加えてURLLC、mMTC、ネットワークスライシングの実装も可能となる。

SA構成を導入することでNSA構成に比べて多くの機能を実装できるため、5Gを活用できる場面の拡大も期待できる。

なお、周波数に関しては5Gサービスを商用化した当初は3.7GHz帯を使用してきた。

2021年2月15日からは700MHz帯、1.7GHz帯、3.4GHz帯の使用も開始し、2021年3月19日からは28GHz帯の使用も正式に開始した。

NR Bandは700MHz帯がFR1のn28、1.7GHz帯がFR1のn3、3.4GHz帯および3.7GHz帯がFR1のn77、28GHz帯がFR2のn257として運用する。

SoftBankは5G社会の早期実現のために広い帯域幅を使用したeMBBの実現と、広範なカバレッジを確保したURLLCやmMTCの実現が必要と説明している。

特に産業用途を想定してURLLCを提供するためにはFDDの周波数の活用が有効となる。

主にn77およびn257でeMBBを実現し、n3およびn28でURLLCやmMTCを実現する見込みである。

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