ウガンダのLycamobile Ugandaが新たなライセンスを取得、MNOとして本格展開
- 2021年05月19日
- 海外携帯電話
ウガンダの移動体通信事業者(MNO)でLycamobileとして事業を行うTangerineはウガンダの政府機関で電気通信分野の規制を司るウガンダ通信委員会(Uganda Communications Commission:UCC)より新たなライセンスを取得した。
Tangerineが取得したライセンスはNational Telecommunication Operatorである。
ウガンダでは電気通信事業者として事業を行うために必要なライセンスは大別してNational Telecommunication Operator、Public Infrastructure Provider、Public Service Providerの3種類が存在する。
これまで、TangerineはPublic Infrastructure ProviderおよびPublic Service Providerに基づき移動体通信事業者として携帯通信サービスを提供してきた。
しかし、ウガンダ通信委員会は2020年6月に新たなライセンスの枠組みを承認し、既存の電気通信事業者がライセンスの要件を満たす場合は新たなライセンスとなるNational Telecommunication Operatorの申請を許可することになった。
TangerineはNational Telecommunication Operatorのライセンスを申請し、ウガンダ通信委員会が承認した。
Public Infrastructure ProviderおよびPublic Service Providerの両方を保有する電気通信事業者はTangerineを含めて15社に達するが、National Telecommunication Operatorを申請および取得した電気通信事業者は少なく、ウガンダの移動体通信事業者であるUganda TelecomおよびMTN Ugandaに次いでTangerineが3社目となる。
National Telecommunication Operatorでは基本的な電気通信サービスの全般的な提供が許可されており、ウガンダで本格的に移動体通信事業者として携帯通信事業を展開できるが、厳格な要件も設定されている。
音声通話およびデータ通信を提供する義務が伴い、携帯通信事業の提供エリアに関してはライセンスの効力発生日から5年以内にウガンダ全土でカバレッジを90%以上とすることが要件となっている。
また、株式の少なくとも20%をウガンダ証券取引所の上場規則に従って上場する必要がある。
Tangerineは要件を満たせる見込みのため、ウガンダ通信委員会にNational Telecommunication Operatorの申請を行い、ウガンダ通信委員会が承認したことになる。
なお、Tangerineは英国のLyca Group Holdingsの子会社でポルトガルのHastings Trading e Servicosが所有するLycamobileの商標を使用して携帯通信事業を展開している。
Lycamobileの商標を使用した携帯通信サービスは世界各地で展開しており、すでに終了した香港特別行政区を含めて25の国と地域で展開の実績がある。
香港特別行政区を含めて基本的に移動体通信事業者から卸提供を受ける仮想移動体通信事業者(MVNO)として参入したが、ウガンダではほかの国と地域とは異なり、移動体通信事業者として参入した。
移動体通信事業者として展開するLycamobileはウガンダが初めてとなる。
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