楽天モバイルとNEC、オープンRANシステムの国際展開で連携
- 2021年05月20日
- Rakuten-総合
Rakuten Mobile (楽天モバイル)およびNEC Corporation (日本電気)はオープンRANシステムの国際展開で連携すると発表した。
Rakuten MobileおよびNEC Corporationはグローバルテレコム市場におけるオープン無線アクセスネットワーク(オープンRAN)の推進に向けた覚書を締結したという。
これまでに、Rakuten MobileおよびNEC Corporationは日本国内で協業しているが、合意に基づきO-RANの技術仕様に準拠したオープンRANシステムの国際展開でも連携することになる。
オープンRANシステムには第4世代移動通信システム(4G)向け無線装置(RU)、第5世代移動通信システム(5G)向け無線装置、システムの構築に係るエンジニアリングサービスが含まれている。
NEC Corporationは日本国内でRakuten Mobileに通信設備を供給してきた。
Rakuten Mobileの完全仮想化クラウドネイティブモバイルネットワークの実現に向けてサブ6GHz帯の周波数である3.7GHz帯に対応した5G向け無線装置、5GC、ネットワーク運用システム(OSS)、ビジネス支援システム(BSS)をNEC Corporationが提供している。
なお、5GCは5Gの無線方式であるNR方式のスタンドアローン(SA)構成向けコアネットワークである。
NR方式の無線アクセスネットワーク(RAN)構成としてはノンスタンドアローン(NSA)構成およびSA構成が規定されており、NSA構成は4Gの無線方式であるLTE方式と連携して動作し、SA構成は単独で動作する。
Rakuten MobileおよびNEC Corporationはコンテナを導入した5GCの開発も共同で進めている。
このように、すでにRakuten MobileおよびNEC Corporationは日本国内で協業しているが、オープンRANの国際展開でも協業する。
O-RANの技術仕様はオープンRANの仕様策定を推進する標準化団体であるO-RAN Allianceで策定された技術仕様となる。
異なるベンダでもO-RANの技術仕様に準拠した無線装置と基地局制御装置であれば組み合わせることができる。
そのため、O-RANの技術仕様の採用によって、柔軟なモバイルネットワークの構築の実現が期待される。
Rakuten Mobileおよび2020年8月よりO-RAN Allianceに加盟している。
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