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ファーウェイから独立したHONOR、Snapdragonの採用が確定



中国のHonor Device (栄耀終端)は米国のQualcommの完全子会社で同国のQualcomm TechnologiesからQualcomm Snapdragonシリーズのチップセットを調達することが確定した。

Qualcomm Technologiesはスマートフォンをはじめとした携帯端末向けチップセットであるQualcomm Snapdragon 778G 5G Mobile Platformの発表に合わせて採用するメーカーを公表しており、Honor DeviceがQualcomm Snapdragon 778G 5G Mobile Platformを採用することを公式に案内している。

Honor DeviceはHONOR 50シリーズのスマートフォンでQualcomm Snapdragon 778G 5G Mobile Platformを採用するという。

Honor Deviceは中国のHuawei Technologies (華為技術)よりHONOR事業を承継しており、HONORの商標を使用してスマートフォンやタブレットをはじめとした携帯端末などを展開する。

当初はHuawei TechnologiesがHONOR事業を開始および展開していたが、Huawei Technologiesの親会社で中国のHuawei Investment & Holding (華為投資控股)はHONOR事業を売却するために子会社としてHonor Deviceを新設した。

HONOR事業をHuawei TechnologiesからHonor Deviceに移管したうえで、Honor Deviceを中国のShenzhen Zhixin New Information Technology (深圳市智信新信息技術)に売却しており、HONOR事業はHuawei Technologiesから独立することになった。

Huawei Technologiesは米国の政府機関が発動した制裁の影響を受けている。

米国の政府機関である商務省(Department of Commerce:DOC)傘下の産業安全保障局(Bureau of Industry and Security:BIS)は2019年5月16日付けでHuawei Technologiesとその関係会社などをEntity Listに指定しており、Huawei Technologiesやその関係会社などに対して輸出管理規則(Export Administration Regulations:EAR)の対象品目を供給する場合はライセンスの取得が必須となった。

米国原産の二重用途の材料や部品など汎用品、ソフトウェア、特許を含めた技術、もしくはこれらが価値ベースで一定以上の割合で含まれる製品が輸出管理規則の対象品目となる。

ライセンスの取得の申請は原則として却下されるため、Huawei TechnologiesはQualcomm Technologiesなど米国の主要な会社から半導体など製品の調達が困難となっている。

ただ、Honor DeviceはHuawei Technologiesと無関係で、Entity Listの指定も受けていない。

そのため、Honor DeviceはQualcomm Technologiesよりチップセットの調達が実現することになった。

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