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豪州のTelstra、5Gの提供エリアを大幅に拡大



豪州(オーストラリア)の移動体通信事業者(MNO)であるTelstraは第5世代移動通信システム(5G)の提供エリアを大幅に拡大したことを発表した。

Telstraは豪州の海外領土を除いた豪州全土で2021年6月28日までに200以上の市および町、2,700以上の地区で5Gを整備しており、5Gの人口カバー率は75%に達したという。

2021年6月28日までの6ヶ月間にはニューサウスウェールズ州のヤス、クイーンズランド州のポートダグラス、タスマニア州のデボンポートを含めた100以上の市および町で5Gを整備したことも公表している。

なお、5Gの人口カバー率は75%に達したが、面積カバー率ではないほか、豪州では沿岸地帯の都市部に人口が集中していることに留意しておきたい。

豪州の政府機関が公表した各種資料を参考にすると、広大な面積を誇る豪州のわずか1%の都市部に総人口の80%以上が居住しており、また海岸から50km以内の沿岸地帯に総人口の90%近くが居住する状況となっている。

また、5Gの整備と並行して第4世代移動通信システム(4G)の整備を継続していることも強調しており、4Gの人口カバー率は99.4%に達したという。

Telstraは5Gの整備で新たな周波数の使用を開始しており、5Gの提供エリアを大幅に拡大できた要因のひとつとなった。

5Gを商用化した当初は3.5GHz帯の周波数を使用していたが、新たに850MHz帯の周波数も使用している。

3.5GHz帯は5G向けに割当を受けた周波数となり、広い帯域幅で高速通信を実現できるが、カバレッジの確保は難しい。

850MHz帯は第3世代移動通信システム(3G)で使用する周波数であるが、3Gから5Gに転用を進めている。

850MHz帯のような低い周波数はカバレッジの確保に有利で、5Gの整備に850MHz帯を使用することで5Gの提供エリアの大幅な拡大を実現できた。

5Gの無線方式はNR方式を採用しており、NR Bandは3.5GHz帯がFR1のn78で、850MHz帯がFR1のn5となる。

Telstraは3GとしてW-CDMA方式を導入および運用しているが、2024年6月に3Gの提供を終了することが決定している。

Telstraは世界的にも早期に5Gを商用化した移動体通信事業者のひとつである。

2019年5月28日に世界では7番目、豪州および大洋州では1番目に5Gを導入した。

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