タイのTrue、MVNO回線の850MHz SIM利用者にアップグレードを案内
- 2025年08月03日
- 海外携帯電話

タイのTrue Corporationの連結子会社で同国の移動体通信事業者(MNO)および仮想移動体通信事業者(MVNO)であるTrue Move H Universal Communicationは850MHz SIMの利用者にSIMのアップグレードを案内した。
850MHz SIMでは2025年8月4日より国際ローミングで機能が制限される場合があるため、新しいSIMにアップグレードするよう推奨している。
850MHz SIMはタイの移動体通信事業者であるNational Telecomの回線を利用した仮想移動体通信事業者として提供しており、True Corporationの連結子会社であるタイのReal Moveから承継した回線となる。
True Corporationの連結子会社では終了分も含めてタイのTrue Move、Real Move、True Move H Universal Communicationが携帯通信サービスを提供してきた。
True Moveの携帯通信サービスはタイの国有の移動体通信事業者として存在したCAT Telecomから借用した1.8GHz帯で第2世代移動通信システム(2G)を構築して移動体通信事業者として提供してきたが、2015年12月4日に終了および停波した。
Real Moveの携帯通信サービスはCAT Telecomと締結した再販および卸売契約に基づきCAT Telecomが850MHz帯で構築した携帯通信網を利用した仮想移動体通信事業者として提供してきたが、2019年9月1日に合意した事業譲渡契約に伴い提供元がTrue Move H Universal Communicationとなった。
元はReal Moveが提供した携帯通信サービスのSIMを便宜上、850MHz SIMと呼称している。
True Move H Universal Communicationの携帯通信サービスはReal Moveから承継した回線を除き、自ら取得した周波数で携帯通信網を構築して移動体通信事業者として提供する。
なお、タイでは周波数の利用に係る方式を国有企業から借用する方式から移動体通信事業者に直接割当する方式に改めた。
CAT Telecomはタイの国有の移動体通信事業者として存在したTOTと合併してNational Telecomとなった。
そのため、850MHz SIMに係るReal MoveとCAT Telecomの契約はTrue Move H Universal CommunicationとNational Telecomが承継したが、2025年8月3日に契約が満了するため、一部の機能に制限が発生することになる。
850MHz SIMでもタイ国内ではTrue Move H Universal Communicationが構築した携帯通信網で引き続き利用できる。
850MHz SIMの加入者は少ないが、ISMを確認するよう案内している。
スポンサーリンク