ギリシャのCosmoteが3Gを2021年末に終了、過去にNECのiモード3G端末を採用
- 2021年07月13日
- 海外携帯電話
ギリシャの移動体通信事業者(MNO)であるCosmote Mobile Telecommunicationsは2021年12月末に第3世代移動通信システム(3G)の提供を終了すると発表した。
2021年9月から3Gの停波を段階的に実施し、2021年12月末までに3Gの停波を完了する予定である。
3Gの停波の完了に伴い2021年12月末をもって3Gの提供を終了する。
3Gで使用する周波数は第4世代移動通信システム(4G)および第5世代移動通信システム(5G)で使用する計画で、3Gの提供を終了することで4Gおよび5Gを強化できると説明している。
なお、4Gの提供エリアは人口カバー率が99%に達しており、5Gの提供エリアは2021年12月末までに人口カバー率が50%を超える予定である。
3Gの提供を終了後も第2世代移動通信システム(2G)の提供は継続するが、2Gでは音声通話およびSMSを提供するため、データ通信を利用する場合は4Gまたは5Gに移行するよう求めている。
通信方式は2GとしてGSM方式、3GとしてW-CDMA方式、4GとしてLTE方式、5GとしてNR方式を導入および運用している。
4Gや5Gに対応していないSIMカードまたは携帯端末を利用している場合は無料でSIMカードの交換を受け付けるほか、特定の条件を満たす場合は4Gや5Gに対応した携帯端末にアップグレードするための特別割引も適用できる。
Cosmote Mobile Telecommunicationsは2004年6月2日に3Gを商用化した。
2004年8月13日から2004年8月29日までギリシャの首都・アテネ市を中心に開催した第28回オリンピック競技大会(2004/アテネ)の開幕までに間に合うよう3Gを商用化しており、さらにNTT DOCOMOとライセンス契約を締結して2Gおよび3Gでi-modeを展開することになった。
NEC Corporation (日本電気)はi-modeおよび3Gに対応した最初の海外向け携帯電話としてN600iを開発し、NEC CorporationがN600iを最初に納入した移動体通信事業者がCosmote Mobile Telecommunicationsとなった。
日本企業と歩んだCosmote Mobile Telecommunicationsの3Gは2021年12月末に商用化から約17年半で提供を終了することになる。
スポンサーリンク