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楽天が支援する1&1はドイツで第4のMNOとして新規参入、5G周波数を取得



Rakuten Group (楽天グループ)はドイツの1&1と協力してドイツでモバイルネットワークを構築すると発表した。

1&1はRakuten GroupのRakuten Communications Platform (RCP)を採用し、Rakuten Groupの支援を受けて欧州初の完全仮想化モバイルネットワークを整備することになる。

1&1は旧社名が1&1 Drillischで、2021年6月より社名が1&1となっている。

携帯通信事業はドイツの移動体通信事業者(MNO)であるTelefonica GermanyおよびVodafoneの回線を使用した仮想移動体通信事業者(MVNO)として展開しているが、移動体通信事業者として新規参入することが決定している。

2005年に仮想移動体通信事業者として携帯通信事業を開始しており、ドイツの1&1 Telecommunicationおよびドイツの1&1 Telecom Holdingを通じて完全所有するドイツの1&1 Telecomが事業会社となる。

ただ、ドイツのDrillisch Onlineを通じて完全所有するドイツのDrillisch Netzはドイツの政府機関である連邦ネットワーク庁(Bundesnetzagentur:BNetzA)が2019年3月19日から2019年6月12日まで開催した第5世代移動通信システム(5G)向け周波数を割当するオークションに参加し、周波数の取得に成功した。

周波数は2.1GHz帯の10MHz幅*2を334,997,000ユーロ(約434億1,445万円)、3.5GHz帯の50MHz幅を735,190,000ユーロ(約952億7,292万円)で取得しており、ドイツでTelefonica Germany、Vodafone、Telekom Deutschlandに次ぐ第4の移動体通信事業者として新規参入することになった。

5G向け周波数であるため、通信方式は5GのNR方式を導入することになる見込み。

NR Bandは2.1GHz帯がFR1のn1で、3.5GHz帯がFR1のn78となる。

Drillisch Onlineは移動体通信事業者として携帯通信サービスを商用化するために準備を進めており、2021年5月12日にTelefonica Germanyと国内ローミングに関する基本合意に達した。

2021年5月12日には正式に国内ローミング協定を締結しており、2025年6月30日まで国内ローミングを提供する。

2029年6月30日まで一方的に期間を延長する権利を有するほか、2034年6月30日までは期間の延長を申請できる。

Telefonica Germanyは第2世代移動通信システム(2G)、第3世代移動通信システム(3G)、第4世代移動通信システム(4G)、5Gを提供しているが、国内ローミングでは2Gおよび4Gが提供する対象となる。

3Gは2021年7月1日より停波を開始しており、2021年12月末までに停波を完了するとともに、3Gの提供も終了する予定である。

また、2026年1月1日からはDrillisch Onlineが5Gを提供する特定の都市部では国内ローミングで4Gの利用を制限するという。

国内ローミングの開始日は商用化する日程に合わせてDrillisch Onlineが設定するが、商用化の日程は決定していない。

モバイルネットワークに関する工事は2021年第4四半期に開始する予定である。

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