クロアチアのA1 Hrvatskaが5Gを商用化

Tweet

オーストリアのTelekom Austriaの完全子会社でクロアチアの移動体通信事業者(MNO)であるA1 Hrvatskaは第5世代移動通信システム(5G)を商用化した。

2021年8月12日より5Gの提供を開始している。

まずはクロアチアの首都・ザグレブ直轄市および20のすべての郡都が5Gの提供エリアとなる。

5Gの提供エリアは2027年までに人口カバー率を90%、面積カバー率を50%に拡大する計画である。

個人向けおよび法人向けいずれもポストペイドの料金プランで5Gを提供する。

5Gに対応した携帯端末としては米国のApple、中国のHuawei Technologies (華為技術)、米国のMotorola Mobility、韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)、中国のXiaomi Communications (小米通訊技術)が供給したスマートフォンを取り扱う。

周波数はサブ6GHz帯の700MHz帯および3.5GHz帯を使用している。

5Gの無線方式はNR方式を採用しており、NR Bandは700MHz帯がFR1のn28で、3.5GHz帯がFR1のn78となる。

クロアチアでは2021年8月12日に5G向け周波数の割当を完了し、5G向け周波数の使用が許可された。

そのため、事前に5Gの導入を準備していたA1 Hrvatskaは2021年8月12日に5G向け周波数を使用して5Gを商用化することになった。

5G向け周波数としては700MHz帯で703～713MHzおよび758～768MHzの10MHz幅*2、3.5GHz帯で3700～3800MHzの100MHz幅、ミリ波(mmWave)の26GHz帯で26700～26900MHzの200MHz幅を取得した。

26GHz帯の5Gに対応した携帯端末はクロアチアで正規に流通していないため、まずは700MHz帯および3.5GHz帯を使用して5Gを整備している。

カバレッジの確保に有利な700MHz帯では広範な提供エリアを構築し、広い帯域幅を確保した3.5GHz帯では下りの通信速度が1Gbpsに達する超高速通信を実現する。

これまでに、クロアチアの移動体通信事業者としてはHrvatski Telekomが2020年10月29日に5Gを商用化した。

A1 Hrvatskaはクロアチアで2番目に5Gを商用化した移動体通信事業者となった。