SoftBank向けと思われる京セラ製スマホEB1073がFCC通過、Qiに対応
- 2021年10月27日
- SoftBank-KYOCERA
SoftBank向けと思われるKYOCERA (京セラ)製のスマートフォン「EB1073」が2021年10月26日付けで米国(アメリカ)の連邦通信委員会(Federal Communications Commission:以下、FCC)の認証を通過した。
FCC IDはJOYEB1073である。
モバイルネットワークはLTE (FDD) 1900(B2)/1700(B4)/700(B12/B17) MHz, LTE (TDD) 2500(B41) MHz, W-CDMA 1900(II)/1700(IV)/850(V) MHz, GSM 1900/850 MHzで認証を受けている。
Bluetooth、無線LAN、無線給電の周波数でも通過している。
無線LANの規格はIEEE 802.11a/b/g/n/acに対応し、周波数は2.4GHz帯および5GHz帯も利用できる。
無線給電は110~205kHzの周波数で認証を取得した。
Wireless Power Consortium (WCP)が策定したQiが110~205kHzで動作するため、Qiに準拠することが分かる。
EB1073は未発表端末のメーカー型番である。
FCCではEB1073に関する情報の一部が公開されている。
本体サイズ(長さ×幅×厚さ)は約123.0×69.0×13.7mmで、本体サイズからスマートフォンと考えられる。
FCCでは取扱説明書を公開する必要があるが、EB1073を米国で販売または市販しないことを宣言し、日本の消費者向けに日本語で取扱説明書を作成したと案内しているため、日本向けのスマートフォンと判断できる。
また、ラベルの表記も日本語となっている。
FCCでは米国で利用できる周波数の認証を実施するため、モバイルネットワークは日本で利用できる周波数でも日米両国で利用できる周波数の場合はFCCで認証を実施する場合があるが、基本的に日本で利用できる周波数はFCCで認証を実施しない。
そのため、FCCを通過した時点では日本で利用できる周波数を特定できず、特にメーカー型番で通過した場合は販売元の移動体通信事業者(MNO)の特定が容易ではない場合がある。
ただ、国際ローミング用にFCCで認証を受けた周波数の傾向から販売元の移動体通信事業者を推測できる場合があり、EB1073はSoftBank向けのスマートフォンと国際ローミング用に対応する周波数の傾向が近いため、SoftBank向けと推測している。
無線LANはIEEE 802.11axに対応しないため、ハイエンドのスマートフォンではない。
ただ、Qiに対応することや国際ローミング用に対応する周波数を考慮すると、エントリークラスのスマートフォンではなく、ミッドレンジからミッドハイのスマートフォンと思われる。
スポンサーリンク