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Vodafone、エジプトのVodafone EgyptをVodacomに移管



英国(イギリス)のVodafone Groupはエジプトの移動体通信事業者(MNO)であるVodafone Egypt Telecommunicationsを南アフリカのVodacom Groupに移管すると発表した。

Vodafone GroupはVodafone Egypt Telecommunicationsの株式の55.0%を保有しており、連結子会社として取り扱うが、持分の全部をVodacom Groupに譲渡する予定である。

Vodacom GroupはVodafone Groupの連結子会社で、Vodafone Groupを中心としたVodafoneグループの企業であるため、グループ内で移管することになる。

Vodafone Egypt Telecommunicationsの株式の55%に関して価値を23億6,500万ユーロ(約3,095億2,765万円)と評価しており、対価の80%はVodacom Groupが新たに発行する株式で受け取る。

そのため、Vodafone GroupによるVodacom Groupに対する持分比率は60.5%から65.1%に上昇する。

一方で、Vodafone Egypt Telecommunicationsに対する持分比率は55.0%から35.8%に低下することになるため、連結子会社から関連会社に位置付けを変更する可能性がある。

Vodacom Groupは南アフリカのヨハネスブルグ証券取引所に上場しており、浮動株の比率を20%以上と規定する上場の要件を満たさなくなるが、是正措置の実行は要求されていないという。

エジプトの規制当局や南アフリカの銀行から承認を取得することを前提として、2022年3月31日までに移管を完了する予定である。

アフリカにおける所有構造の簡素化およびVodacom Groupの知見の展開を目的にVodafone Egypt Telecommunicationsを移管すると説明している。

Vodafone Groupはアフリカの複数の国に参入しており、基本的にアフリカではVodacom Groupを通じて携帯通信事業を展開する。

アフリカの国ではエジプトのほかに南アフリカ、コンゴ民主共和国(旧ザイール)、ガーナ、レソト、モザンビーク、タンザニアで連結子会社、ケニアで関連会社を通じて携帯通信事業を行う。

このうち、南アフリカ、コンゴ民主共和国、レソト、モザンビーク、タンザニアはVodacom Group、ケニアは持分の大半はVodacom Groupを通じて参入しているが、エジプトおよびガーナはVodafone Groupを通じて参入する状況となっていた。

エジプトでもVodacom Groupを通じて携帯通信事業を展開することになる。

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