リトアニアのTelia Lietuvaが5Gを商用化、リトアニア初の5Gに
- 2022年01月17日
- 海外携帯電話
スウェーデンのTelia Companyの子会社でリトアニアの移動体通信事業者(MNO)であるTelia Lietuvaは第5世代移動通信システム(5G)を商用化した。
2022年1月13日より商用で5Gの提供を開始している。
データ通信容量が無制限の料金プランで5Gを利用できる。
5Gの無線方式はNR方式で、無線アクセスネットワーク(RAN)構成は第4世代移動通信システム(4G)と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成で運用する。
LTE方式と動的に周波数を共有するダイナミックスペクトラムシェアリング(DSS)を実装してNR方式を導入した。
Telia Lietuvaは2018年12月から試験用として割当を受けた3.5GHz帯の周波数を使用して5Gの試験を開始しており、2020年11月からは加入者に5Gの利用を許可しているが、試験用の3.5GHz帯では商用の5Gを展開できない。
すぐに商用で5Gを展開できる周波数かつ5Gの導入に適した周波数が2.1GHz帯であるため、2.1GHz帯を使用して5Gを商用化することになった。
リトアニアでは2022年に700MHz帯の割当を実施する予定で、700MHz帯を取得後は700MHz帯も5Gの整備で活用する。
商用の5Gでも加入者には3.5GHz帯の利用を許可するが、試験用の周波数に変わりはなく、商用の5Gは2.1GHz帯を基本とすることに留意しておきたい。
基地局を構成する通信設備はスウェーデンのEricssonを採用している。
2021年にはリトアニア全土の450局でEricsson製の新しい通信設備を導入しており、5Gの商用化に向けた準備を進めてきた。
まずはリトアニアの首都・ビリニュス市に所在する20ヶ所で2.1GHz帯を使用して5Gの運用を開始した。
2.1GHz帯を使用した5Gは通信速度が4Gと同等にとどまるが、5Gのカバレッジの確保に貢献するほか、将来的にはスタンドアローン(SA)構成を導入後に低遅延をはじめとする高速通信以外の5Gの特徴を実現することができる。
これまでに、リトアニアの移動体通信事業者は5Gを商用化していない。
そのため、リトアニアでは最初に5Gを商用化した移動体通信事業者となった。
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