インド最大の携帯電話事業者Reliance Jio Infocommが5G周波数を取得

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インドのReliance Industriesの子会社で同国の移動体通信事業者(MNO)であるReliance Jio Infocommは第5世代移動通信システム(5G)向け周波数の取得に成功した。

インドの政府機関である通信省(Ministry of Communications)の傘下機関である電気通信局(Department of Telecommunications)が5G向け周波数の割当を行い、5G向け周波数の割当に係る結果を発表している。

インドでは22のテレコムサークルを単位として周波数の免許を付与する。

インドの行政区画は8の連邦直轄領と28の州で構成し、合計で36の行政区画となるが、テレコムサークルと行政区画は異なることに留意しておきたい。

Reliance Jio Infocommは700MHz帯、3.5GHz帯、28GHz帯を全部のテレコムサークルで取得した。

ほかの周波数はテレコムサークルによって取得の状況が異なる。

850MHz帯はアッサム、ジャンムー・カシミール、ウッタル・プラデーシュ(西)、1.8GHz帯はウッタル・プラデーシュ(東)、マハーラーシュトラ、ラージャスターン、グジャラート、マディヤ・プラデーシュ、オディシャに限定している。

700MHz帯、3.5GHz帯、26GHz帯はインド全土で利用できるが、850MHz帯および1.8GHz帯は地域によって利用できない場合がある。

5Gの無線方式としてNR方式を導入することになる。

NR Bandは700MHz帯がFR1のn28、850MHz帯がFR1のn5、1.8GHz帯がFR1のn3、3.5GHz帯がFR1のn78、26GHz帯がFR2のn258に該当する。

Reliance Jio Infocommはインド全土で利用できる周波数を中心に5Gを整備する見込みである。

面的な整備が困難な26GHz帯は一部の高トラヒックエリアに限定して整備すると思われるが、インド全土で700MHz帯を使用してカバレッジを確保し、3.5GHz帯で高速通信を実現すると考えられる。

第4世代移動通信システム(4G)では韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)から多くの通信設備を調達したが、5GではSamsung Electronicsに加えてスウェーデンのEricssonおよびフィンランドのNokia Solutions and Networksの採用も検討している。

2022年7月時点で加入件数は4億1,600万件に達しており、インドでは唯一の4億件超で、占有率は36.23%まで上昇した。

加入件数を基準にReliance Jio Infocommがインドで最大の移動体通信事業者となっている。