マレーシアのDigiとDigital Nasionalが5Gアクセス合意に署名
- 2022年11月02日
- 海外携帯電話
マレーシアのDigiは同社の完全子会社でマレーシアの移動体通信事業者(MNO)であるDigi Telecommunicationsが同じくマレーシアの移動体通信事業者であるDigital Nasionalと第5世代移動通信システム(5G)を単一卸売網に係るアクセス合意に署名したと発表した。
Digi TelecommunicationsとDigital Nasionalは2022年10月30日付けでアクセス合意に署名したと案内している。
アクセス合意に基づきDigi TelecommunicationsはDigital Nasionalが整備する5Gの単一卸売網にアクセスすることが可能となる。
マレーシア政府は5Gの整備で単一卸売網を採用した。
そのため、マレーシア政府が設立した卸売専業の移動体通信事業者であるDigital Nasionalがマレーシアで唯一の5Gを整備する移動体通信事業者となっている。
マレーシアで5Gを提供するためにはDigital Nasionalとアクセス合意に署名し、Digital Nasionalが整備する5Gの卸提供を受ける必要がある。
Digi TelecommunicationsはDigital Nasionalとアクセス合意に署名したため、Digital Nasionalが整備する5Gの卸提供を受けてDigi Telecommunicationsの加入者に5Gを提供することが可能となった。
ただ、Digi Telecommunicationsは5Gの提供を開始する日程は決定していない。
Digital Nasional以外の既存の移動体通信事業者には5Gの整備が認められていないが、Digital Nasionalに出資することは認められている。
出資比率は原則として1社あたり最大で20%に設定しているが、既存の移動体通信事業者が合併した場合は最大で25%となっている。
Digi Telecommunicationsはマレーシアの移動体通信事業者であるCelcom Axiataと合併することで合意しているため、Celcom Axiataとともに12.5%ずつ出資する予定である。
Digi TelecommunicationsとCelcom Axiataの合併が実現した場合には合計で上限の25%となる。
5Gの無線アクセスネットワーク(RAN)はDigital Nasionalが構築、所有、運用することになる。
RANの通信設備はスウェーデンのEricssonが供給している。
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