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カタールのOoredooがW杯の全スタジアムで5G整備、Ericssonと連携



カタールの移動体通信事業者(MNO)であるOoredooはFIFAワールドカップ・カタール大会2022の試合を開催するすべてのスタジアムで第5世代移動通信システム(5G)を整備したと発表した。

カタールで2022年11月20日から2022年12月18日まで開催するFIFAワールドカップ・カタール大会2022はハリーファ国際スタジアム、アル・サマーマ・スタジアム、スタジアム974、エデュケーション・シティ・スタジアム、アフメド・ビン・アリー・スタジアム、アル・ジャヌーブ・スタジアム、アル・ベイト・スタジアム、ルサイル・スタジアムの8会場で試合を行う。

Ooredooは8会場で5Gの整備を完了したことになる。

なお、ハリーファ国際スタジアム、アル・サマーマ・スタジアム、スタジアム974はカタールの首都・ドーハ市、エデュケーション・シティ・スタジアムおよびアフメド・ビン・アリー・スタジアムはアル・ライヤーン市、アル・ジャヌーブ・スタジアムはアル・ワクラ市、アル・ベイト・スタジアムはアル・ホール市、ルサイル・スタジアムはルサイル市に所在する。

FIFAワールドカップ・カタール大会2022のスタジアムで5Gを整備するためにスウェーデンのEricssonと連携しており、Ericssonから無線アクセスネットワーク(RAN)の通信設備およびソリューションを調達した。

Ericssonから調達したRANの通信設備には大規模MIMO (Massive MIMO)に対応したアンテナ一体型無線装置も含まれる。

Ooredooは5Gの無線方式としてNR方式を導入している。

RAN構成は第4世代移動通信システム(4G)の無線方式であるLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成のOption 3xで運用するため、E-UTRA-NRデュアルコネクティビティ(EN-DC)を適用してNR方式とLTE方式で同時通信することになる。

周波数はサブ6GHz帯(Sub6)の2.1GHz帯および3.5GHz帯を使用する。

2.1GHz帯では一定のカバレッジを確保できるが、帯域幅が4Gで使用する周波数と同様に広くないため、通信速度は4Gと同等にとどまる。

一方で高い周波数の3.5GHz帯ではカバレッジの確保が難しいが、広い帯域幅を使用するため、超高速通信を実現できる。

NR Bandは2.1GHz帯がFR1のn1で、3.5GHz帯がFR1のn78である。

n1ではバーレーンのハワール諸島周辺およびサウジアラビア国境周辺を除いたカタール全土で広範に整備しており、n78では高トラヒックエリアを中心に整備を進めている。

通信速度の理論値はn1を使用した場合に下り最大1Gbps、n78を使用した場合に下り最大2.2Gbpsとなる。

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