NR-Lightに対応したSnapdragon X35 5G Modem-RF Systemを発表

米国(アメリカ)のQualcommの完全子会社で同国のQualcomm Technologiesは通信モデム「Snapdragon X35 5G Modem-RF System」を発表した。

NR-Lightに対応した最初の通信モデムである。

無線方式は第5世代移動通信システム(5G)のNR方式および第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式に対応している。

周波数と帯域幅はサブ6GHz帯(Sub6)で最大20MHz幅となる。

音声通話はNR方式で行うVoNR (Voice over NR)およびLTE方式で行うVoLTE (Voice over LTE)を利用できる。

変調方式は下りで256QAM、上りで64QAMに対応しており、通信速度は下り最大220Mbps/上り最大100Mbpsである。

NR方式はIoT向けに機能を抑えた省電力版のNR-Lightに対応しており、無線アクセスネットワーク(RAN)構成はスタンドアローン(SA)構成で動作する。

LTE方式の端末カテゴリはLTE UE Category 4で、LTE方式の通信速度は下り最大150Mbps/上り最大50Mbpsとなる。

省電力が求められるスマートウォッチ、XRメガネ、産業用IoTなどで採用されることを想定している。

Qualcomm TechnologiesはSnapdragon X35 5G Modem-RF Systemと同時にSnapdragon X32 5G Modem-RF Systemも発表した。

なお、Snapdragon X32 5G Modem-RF Systemの詳細は公表していない。

Qualcomm TechnologiesはSnapdragon X32 5G Modem-RF SystemおよびSnapdragon X35 5G Modem-RF Systemのサンプル出荷を2023年前半に開始する。

Snapdragon X32 5G Modem-RF SystemやSnapdragon X35 5G Modem-RF Systemを搭載した商用の携帯端末は2024年前半に携帯端末メーカーが製品化する予定である。

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