富士通、ドイツ大手Telekom DeutschlandにO-RAN準拠の基地局を供給
- 2023年03月01日
- 海外携帯電話
ドイツのDeutsche Telekomはオープン無線アクセスネットワーク(オープンRAN)の商用展開に向けて基地局を構成する通信設備のベンダを選定したと発表した。
Deutsche Telekomはドイツとその他の欧州(ヨーロッパ)の拠点でオープンRANを順次導入する計画である。
オープンRANの商用展開に向けて基地局を構成する無線装置と制御装置のベンダを選定しており、ドイツでは無線装置をFUJITSU (富士通)およびフィンランドのNokia Solutions and Networks、制御装置をNokia Solutions and Networksから調達することになった。
ドイツではDeutsche Telekomの完全子会社でドイツの移動体通信事業者(MNO)であるTelekom Deutschlandが免許人で事業会社として携帯通信事業を行う。
そのため、ドイツではTelekom DeutschlandがFUJITSUなどの通信設備を使用してオープンRANを商用展開することになる。
なお、Telekom Deutschlandは携帯通信サービスの売上高を基準にドイツで最大手の移動体通信事業者である。
オープンRANの商用展開は2023年に開始する予定で、まずはメクレンブルク=フォアポンメルン州のノイブランデンブルクでオープンRANを商用展開する。
オープンRANを適用した通信設備で構成する基地局では第2世代移動通信システム(2G)、第4世代移動通信システム(4G)、第5世代移動通信システム(5G)を提供することが決定している。
ドイツ以外の欧州の拠点では米国(アメリカ)のMavenir Systemsから無線装置と制御装置を調達することになった。
ベンダは順次拡大する予定で、準備が整い次第発表するという。
オープンRANを適用した通信設備はオープンRANの仕様策定を推進する標準化団体であるO-RAN ALLIANCEで策定したO-RANの標準仕様に準拠する。
O-RANの標準仕様に準拠することで、異なるベンダの無線装置と制御装置を柔軟に組み合わせることができる。
Deutsche Telekomは欧州の各国で携帯通信事業を展開しており、オープンRANを欧州の各国に順次拡大する予定である。
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