NTTドコモ、公式仕様表にn1を追加
- 2023年03月01日
- docomo-総合
NTT DOCOMOは同社の公式ウェブサイトに掲載する製品の仕様表に第5世代移動通信システム(5G)の無線方式であるNR方式のn1を追加したことが分かった。
NTT DOCOMOはSHARP製のhome 5G HR02を2023年3月7日に発売することを2023年2月28日付けで発表しており、2023年2月28日にはhome 5G HR02の詳細な仕様を公開した。
詳細な仕様として対応周波数を掲載しており、NTT DOCOMOが運用する通信方式および周波数は5G SA、5G NSA、4G (LTE)、3G (W-CDMA)に分けて対応周波数を案内している。
home 5G HR02の仕様表では5G NSAの項目に新たにn1が登場しており、NTT DOCOMOはn1の導入に向けて準備を進めていると考えられる。
n1は5G SAの項目には登場していないため、無線アクセスネットワーク(RAN)構成はノンスタンドアローン(NSA)構成で運用すると思われる。
home 5G HR02ではn1の項目で非対応と表示しているが、その他対応バンド(国内)の項目ではn1に対応すると記載しており、発売時点でNTT DOCOMOのn1には対応しておらず、将来的にNTT DOCOMOのn1に対応すると推測できる。
なお、n1は2GHz帯の周波数で、サブ6GHz帯(Sub6)の周波数を中心とするFR1のNR Bandとして定義された。
NTT DOCOMOは2GHz帯で第3世代移動通信システム(3G)の無線方式であるW-CDMA方式と第4世代移動通信システム(4G)の無線方式であるLTE方式を導入しているが、将来的にNR方式を導入する計画を公表している。
2GHz帯でNR方式を導入した場合にn1として運用することになる。
これまでに、NTT DOCOMOは認証取扱事業者としてn1の基地局の電波法に基づく工事設計認証を取得した。
n1の無線装置は少なくともFUJITSU (富士通)、NEC Corporation (日本電気)、フィンランドのNokia Solutions and Networksから調達する。
NTT DOCOMOが発売した一部のスマートフォンなど携帯端末はハードウェアとしてはn1を実装しているため、ソフトウェアのアップデートを実施してn1に対応する計画と思われる。
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