マレーシアのMaxis Broadband、Digital Nasionalとアクセス合意を締結へ
- 2023年07月28日
- 海外携帯電話
マレーシアの移動体通信事業者(MNO)であるMaxis Broadbandはマレーシアの移動体通信事業者であるDigital Nasionalとアクセス合意を締結する意向であることが分かった。
Maxis Broadbandの親会社でマレーシアのMaxisはMaxis BroadbandがDigital Nasionalとアクセス合意を締結するための準備を進めていることを公表した。
Maxis Broadbandが競争力を確保するためには第5世代移動通信システム(5G)の提供が必要で、5Gを提供するためにはアクセス合意の締結が最善で唯一の方法と判断したため、アクセス合意を締結する意向という。
アクセス合意を締結するためにはMaxisの株主の承認が必要となっている。
Maxisは同社が2023年第3四半期に開催する予定の臨時株主総会でアクセス合意の締結を承認するよう求めている。
マレーシアではマレーシア政府の政策で5Gの整備は単一卸売網を採用することになった。
単一卸売網はマレーシア政府が設立した卸売専業の移動体通信事業者がマレーシアで唯一の5Gを構築したうえで、既存の移動体通信事業者に5Gを卸提供する方式である。
マレーシア政府が設立した卸売専業の移動体通信事業者がDigital Nasionalであることから、マレーシアで5Gを提供するためにはDigital Nasionalとアクセス合意を締結する必要がある。
Maxis Broadbandは中国のHuawei Technologies (華為技術)から無線アクセスネットワーク(RAN)の通信設備を調達して5Gの試験を進めるなど、単一卸売網の採用の決定前から5Gの構築に向けて取り組んできた。
単一卸売網には消極的で、自社で5Gの構築を希望したが、事実上不可能な状況であるため、最終的には5Gの提供を優先してアクセス合意を締結する方向に改めた。
なお、Maxis BroadbandはMaxisの完全子会社である。
Maxis Broadbandが事業会社としてマレーシアで携帯通信事業を展開する。
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