高麗リンクや高麗網を展開する北朝鮮の逓オ技術合作会社、2023年Q1の業績が判明

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朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の移動体通信事業者(MNO)であるCHEO Technology JV Company (逓オ技術合作会社)の2023年第1四半期の業績が判明した。

2023年3月31日に終了した3か月間となる2023年第1四半期の売上高は前年同期比68.07%減の5億2,013万エジプトポンド(約25億1,743万円)、総経費は前年同期比25.02%減の3億5,880万8,000エジプトポンド(約17億3,663万円)、当期純利益は前年同期比85.98%減の1億6,132万2,000エジプトポンド(約7億8,080万円)となった。

主要事業の携帯通信事業の縮小や国際通信の需要の低下が業績に影響を与えたと考えられる。

2023年3月31日時点の総資産は前年同期比26.55%増の115億8,517万7,000エジプトポンド(約560億7,226万円)、総負債は前年同期比14.59%増の10億5,867万6,000エジプトポンド(約51億2,399万円)、総資産は前年同期比27.89%増の105億2,650万1,000エジプトポンド(約509億4,826万円)である。

CHEO Technology JV CompanyはエジプトのOrascom Investment Holding (OIH)およびKorea Posts and Telecommunications Corporation (朝鮮逓信会社：KPTC)が出資する合作会社で、登記上の本店および主たる事業所は北朝鮮の首都・平壌市に所在する。

出資比率は2022年9月30日に終了した3か月間となる2022年第3四半期に変更が発生しており、Orascom Investment Holdingが75%から60%に低下、Korea Posts and Telecommunications Corporationが25%から40%に上昇した。

北朝鮮の主要都市を中心に移動体通信事業者として携帯通信事業を行う。

携帯通信事業はkoryolink (高麗リンク)の商標を使用して展開するが、koryolinkに加えて平壌文化語(朝鮮語)の漢字語で表記した高麗網も公式に使用している。

Korea Posts and Telecommunications Corporationは北朝鮮の政府機関で電気通信分野などの規制を司る情報産業省(Ministry of Information and Communications Technology Industry：MICTI)が完全所有する国営の会社である。

KANGSONG NET (強盛網)としてkoryolinkとは異なる携帯通信事業を展開する。

複数の地域でkoryolinkからKANGSONG NETに移管したため、koryolinkの携帯通信事業は縮小の傾向となっている。

無線方式はkoryolinkとKANGSONG NETともに第3世代移動通信システム(3G)のW-CDMA方式を導入している。

周波数は2.1GHz帯の割当を受けており、バンド番号はBand Iである。