Orascom Investment Holdingの2023年Q1の業績が判明、DPRKのkoryolinkに出資
- 2023年10月24日
- DPRK
エジプトのOrascom Investment Holding (OIH)の2023年第1四半期の連結業績が判明した。
2023年3月31日に終了した3か月間となる2023年第1四半期の継続事業の連結売上高は前年同期比367.55%増の3,771万7,000エジプトポンド(約1億8,255万円)で、当期純損失は前年同期比60.34%減の1,915万6,000エジプトポンド(約9,272万円)となった。
前年同期比で連結業績は改善の傾向である。
電気通信分野の事業は朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)で継続している。
北朝鮮では関連会社で同国の移動体通信事業者(MNO)であるCHEO Technology JV Company (逓オ技術合作会社)が事業会社で免許人となる。
CHEO Technology JV Companyは北朝鮮でkoryolink (高麗リンク)および高麗網として携帯通信事業を展開する。
Orascom Investment HoldingのCHEO Technology JV Companyに対する出資比率は60%で過半を上回るが、Orascom Investment HoldingはCHEO Technology JV Companyを支配しておらず、重要な影響を与えると判断しているため、連結子会社ではなく関連会社として扱う。
2023年第1四半期のCHEO Technology JV CompanyからOrascom Investment Holdingの配当は前年同期比88.78%減の9,679万3,000エジプトポンド(約4億6,848万円)である。
2023年第1四半期の終了時点でOrascom Investment HoldingのCHEO Technology JV Companyに対する投資額の期末残高は前年同期比3.07%増の132億9,452万5,000エジプトポンド(約642億4,550万円)であるが、127億7,768万6,000エジプトポンド(約618億4,400万円)の減損計上を行い、CHEO Technology JV Companyに係る権益は前年同期から変動なく6億1,363万2,000エジプトポンド(約29億6,998万円)となっている。
Orascom Investment Holdingは電気通信分野の事業を縮小した結果としてCHEO Technology JV Companyに係る事業が唯一の電気通信分野の事業となった。
電気通信分野の事業を縮小して多様な事業に参入しており、エジプトを中心としてアフリカで観光地開発、電気自動車、再生可能エネルギーに関する事業を拡大する方向で決定している。
特にエジプトで展開する観光地開発に関する事業を主力事業として拡大する計画である。
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