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豪州のVodafone Australiaが3Gを終了、豪州初の3Gが約20年の歴史に幕



豪州(オーストラリア)の移動体通信事業者(MNO)でVodafone Australiaとして携帯通信事業を行うTPG Telecomは第3世代移動通信システム(3G)の提供を終了した。

3Gの提供の終了に伴い2023年12月15日に3Gを停波している。

2018年6月30日には第2世代移動通信システム(2G)を停波したため、2023年12月15日以降は第4世代移動通信システム(4G)および第5世代移動通信システム(5G)を提供することになる。

なお、無線方式は2GでGSM方式、3GでW-CDMA方式、4GでLTE方式、5GでNR方式を採用した。

NR方式で音声通話を行うVoNR (Voice over NR)は商用化していないため、音声通話は完全にLTE方式で行うVoLTE (Voice over LTE)となる。

2023年12月15日時点で豪州の移動体通信事業者はTPG Telecom、Telstra、Optus Mobileの3社が存在する。

TPG Telecomは3社で最後に2Gを停波したが、3Gは最初に停波することになった。

3Gでは周波数は2.1GHz帯と900MHz帯を使用したため、バンド番号はそれぞれW-CDMA方式のBand IとBand VIIIとして運用した。

3Gで使用した周波数は2024年半ばに免許の満期を迎えるため、携帯通信網の高度化で活用する計画はない。

TPG Telecomは2001年6月29日に社名をHutchison 3G Australiaとして設立しており、社名は2009年6月10日にVodafone Hutchison Australia、2020年6月30日にはTPG Telecomに変更している。

Hutchison 3G Australiaの時代に3Gを導入しており、2003年4月15日にニューサウスウェールズ州の州都・シドニー市およびクイーンズランド州の州都・ブリスベン市で3Gを商用化した。

豪州で最初に3Gを商用化しており、20年8か月も3Gを継続したことになる。

3Gを商用化した当初はNEC Corporation (日本電気)および会社分割に伴い消滅した米国(アメリカ)のMotorolaから3Gに対応した携帯電話を調達していた。

2003年4月15日時点ではNEC Corporation製のNEC e606がHutchison 3G Australiaの3Gで全部の機能を利用できる唯一の機種となった。

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