クウェートのstc Kuwait、クウェート国際空港など屋内の5G整備で5G Book RRUを導入
クウェートの移動体通信事業者(MNO)でstcとして携帯通信事業を行うKuwait Telecommunications Companyは屋内で第5世代移動通信システム(5G)を整備するために中国のHuawei Technologies (華為技術)製の5G Book RRUを導入していることが分かった。
5G Book RRUはサブ6GHz帯(Sub6)のTDDの周波数に対応した小型で軽量な基地局である。
小型で軽量に仕上げているため、天井、壁面、電柱など限られた面積でも設置できることを特徴とする。
Kuwait Telecommunications Companyは大規模な施設内で5Gを整備するために活用している。
クウェート国際空港(KWI)では少なくとも大半の国際線が発着する第1ターミナルおよびクウェートの航空会社であるKuwait Airways Corporation (クウェート航空)が発着する第4ターミナルの天井に設置していることを確認できた。
型式はRRU5836Eで、5Gの無線方式はNR方式である。
クウェート国際空港の第1ターミナルおよび第4ターミナルでは良好な5Gの通信環境を構築できており、第4ターミナルは混雑が比較的少ないが、下りの通信速度は1Gbps弱と高速通信を利用できた。
なお、第4ターミナルでは周波数は3.5GHz帯、帯域幅は100MHz幅、NR BandはFR1のn78、無線アクセスネットワーク(RAN)構成はノンスタンドアローン(NSA)構成で運用することを確認した。
ノンスタンドアローン構成は第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式と連携して動作する。
アンカーバンドとして機能するLTE方式に常時接続が必要で、アンカーバンドのLTE方式は屋外の基地局に接続していた。
なお、Kuwait Telecommunications Companyはサウジアラビアの移動体通信事業者であるSaudi Telecom Companyの連結子会社である。
スポンサーリンク