パプアニューギニア国有のTelikomが衛星と携帯端末の直接通信を商用化、山岳部では初
- 2024年01月23日
- 海外携帯電話
パプアニューギニアの移動体通信事業者(MNO)であるTelikomは衛星経由の携帯通信を商用化した。
米国(アメリカ)のLynk Globalと協力して衛星経由の携帯通信を商用化しており、Lynk Globalが宇宙空間基地局として低軌道衛星で開設した基地局から携帯通信網を構築する。
サービスリンクはTelikomが割当を受けた周波数で標準の携帯通信技術を用いるため、既存の携帯端末で直接通信できる。
なお、Lynk Globalは衛星と携帯端末の直接通信をsat2phoneとして展開している。
初期の段階ではパプアニューギニアのヘラ州でSMSを提供することになった。
将来的には対象の地域を拡大するほか、音声通話やデータ通信にも対応する予定である。
これまで、sat2phoneはパラオ、クック諸島、ソロモン諸島で商用化しており、パプアニューギニアを含めてすべての国が大洋州(オセアニア)の国となる。
パラオ、クック諸島、ソロモン諸島では環礁を含めた離島でsat2phoneを商用化したが、ヘラ州はニューギニア島の内陸部に位置する山岳部で、sat2phoneを山岳部で商用化した最初の事例となった。
パプアニューギニアの地方区分で山岳地方が存在しており、ヘラ州は山岳地方に含まれるが、山岳部は一般的な地帯の用語を意味する。
山岳部はパプアニューギニアの山岳地方と同義ではないことに留意しておきたい。
Telikomはパプアニューギニア国有の移動体通信事業者で、パプアニューギニア政府が完全所有している。
ソロモン諸島でsat2phoneを商用化した移動体通信事業者はBemobile (Solomon Islands)で、Telikomの完全子会社である。
そのため、Telikomは携帯通信事業で参入するパプアニューギニアとソロモン諸島ともにLynk Globalと協力して衛星と携帯端末の直接通信を導入したことになる。
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