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Telenor Svalbardが南極で基地局を開設、北極圏のスヴァールバル諸島から運用



ノルウェーのTelenorの完全子会社でノルウェー領スヴァールバル諸島の移動体通信事業者(MNO)であるTelenor Svalbardは南極で基地局を開設したと発表した。

Telenor Svalbardは南極大陸のトロール基地で2024年2月に基地局を開設しており、商用の携帯電話の基地局としては世界最南端になるという。

トロール基地はノルウェーの政府機関であるノルウェー極地研究所(Norwegian Polar Institute)が運用する観測基地であるため、ノルウェーの移動体通信事業者が基地局を開設する。

Telenor Svalbardはノルウェー極地研究所と強力な協業にによって南極で基地局を開設できたと説明している。

Telenorはノルウェー政府が株式の54.5%を保有するノルウェー国有の会社である。

ノルウェー本土では完全子会社のTelenor Norge、スヴァールバル諸島では完全子会社のTelenor Svalbardを通じて移動体通信事業者として携帯通信事業を展開している。

スヴァールバル諸島はノルウェーの主権が認められているが、ノルウェー本土とは法制度が異なるため、ノルウェー本土とは異なる事業会社が携帯通信事業を行う。

北極圏に位置するスヴァールバル諸島は南極と同様に環境が厳しく、基地局の開設ではノルウェー極地研究所と連携してきた。

Telenor Svalbardは厳しい環境で基地局を開設した実績やノルウェー極地研究所と協力した実績が豊富であるため、南極で携帯通信網を整備する移動体通信事業者として選ばれた。

携帯通信網を活用したIoTは研究活動にとって魅力的で、携帯通信網の整備は両方の極地で重要と強調している。

スヴァールバル諸島ではTelenor Svalbardが唯一の移動体通信事業者で、2023年11月28日には世界最北端の民間人の定住地であるニーオルスンで世界最北端の基地局を開設した。

そのため、世界最北端の基地局と世界最南端の基地局はともにTelenor Svalbardが開設した基地局となる。

南極大陸で開設した基地局もスヴァールバル諸島に所在するTelenor Svalbardの制御所から運用している。

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