クアルコム、Snapdragon X80 5G Modem-RF Systemを発表

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米国(アメリカ)のQualcommの完全子会社で同国のQualcomm Technologiesは通信モデム「Snapdragon X80 5G Modem-RF System」を発表した。

携帯端末を含めた多様な製品で第5世代移動通信システム(5G)を実装できるハイエンドの通信モデムである。

無線方式は5GのNR方式、第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式、第3世代移動通信システム(3G)のW-CDMA方式およびTD-SCDMA方式、第2世代移動通信システム(2G)のGSM方式を実装できる。

NR方式の無線アクセスネットワーク(RAN)構成はLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成および単独で動作するスタンドアローン(SA)構成に対応している。

周波数はサブ6GHz帯(Sub6)を中心とするFR1およびミリ波(mmWave)を中心とするFR2-1のNR Bandに対応しており、600MHz帯から41GHz帯まで動作する。

FR1では下りは1024QAM、MIMO、FDDとFDD、TDDとTDD、FDDとTDDの組み合わせでキャリアアグリゲーション(CA)、6搬送波を束ねた6コンポーネント・キャリア・キャリアアグリゲーション(6CC CA)、上りはMIMO、FDDとFDDの組み合わせでアップリンク・キャリアアグリゲーション(ULCA)を実装できる。

LTE方式と動的に周波数を共有するダイナミックスペクトラムシェアリング(DSS)、中国のSUL、NB-IoTをベースとするIoT-NTNにも対応している。

FR2-1では下りは10搬送波を束ねた10コンポーネント・キャリア・キャリアアグリゲーション(10CC CA)に対応しており、高速通信を実現する。

FR1とFR2-1の組み合わせでCAやデュアルコネクティビティ(DC)も実装できる。

通信速度の理論値は下り最大10Gbps/上り最大3.5Gbpsとなる。

Snapdragon X80 5G Modem-RF Systemを搭載した商用の携帯端末は2024年後半に携帯端末メーカーが製品化する予定である。

Qualcomm