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チリの携帯電話事業者WOMが経営破綻



チリの移動体通信事業者(MNO)であるWOMは経営破綻したことが分かった。

WOMはノルウェーのNC Telecom II、チリのWOM Mobile、Conect、Multikom、ルクセンブルクのKenbourne Investと共同で2024年4月1日付けで米国デラウェア州破産裁判所に米国連邦破産法第11条(チャプター11)の適用を申請したという。

いずれも米国法人ではないが、米国で主要な事業所を設立や維持もしくは米国で資産を保有する会社はチャプター11の適用を申請する資格を有する。

WOM、WOM Mobile、Conect、Multikom、Kenbourne InvestはNC Telecom IIの子会社である。

所有構造はNC Telecom IIがKenbourne Investを直接的に完全所有、直接的に完全所有する中間持株会社でチリのWOM HoldingがWOM Mobileの株式の99%を直接的に所有している。

さらにWOM MobileがWOM、Conect、Multikomの株式の99%を直接的に所有する構造となっている。

WOM Mobileの株式の1%はノルウェーのNC Telecomが所有、WOM、Conect、Multikomの株式の1%はWOM Holdingが所有するが、いずれも少なくとも2人の株主を必要とするチリの法律の規定を満たす目的がある。

WOMが携帯電話事業を行う事業会社で免許人となる。

インフレーション、金利の上昇、為替相場の変動、債券の満期など複数の要因が重なり、財務面で深刻な圧力に直面したという。

携帯通信サービスを中断せずに従業員や加入者を保護するために最良の選択と判断したため、チャプター11の適用を申請した。

なお、WOMは携帯通信サービスの加入件数が800万件以上で、占有率は25.8%に達している。

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