米T-Mobile USがUScellularの携帯通信事業と周波数を買収へ

Tweet

米国(アメリカ)のT-Mobile USは米国の移動体通信事業者(MNO)でUScellularとして携帯通信事業を行うUnited States Cellular Corporationの無線事業および選択した周波数を買収すると発表した。

T-Mobile USおよびUnited States Cellular CorporationはT-Mobile USがUnited States Cellular Corporationから携帯通信事業を含めた無線事業の顧客と店舗および選択した特定の周波数を買収することで合意したという。

取引額は最大20億米ドル(約3,139億円)の負債を含めて約44億米ドル(約6,905億円)となる。

T-Mobile USは取引が完了するとUnited States Cellular Corporationの顧客はローミングから全国規模で高速な第5世代移動通信システム(5G)を利用できると説明している。

United States Cellular Corporationは地域限定の移動体通信事業者である。

地域限定の移動体通信事業者としては加入件数を基準に米国で最大規模であるが、携帯通信網を整備する対象の地域以外では提携した移動体通信事業者の携帯通信網で国内ローミングとして利用できる。

一方、T-Mobile USは完全子会社で米国の移動体通信事業者であるT-Mobile USAを通じて携帯通信事業を展開している。

T-Mobile USAは全国規模の移動体通信事業者である。

取引が完了後はUnited States Cellular Corporationの顧客がT-Mobile USAの5Gを含めた携帯通信網を利用できるため、ローミングから全国規模で高速な5Gに移行できるという。

取引は規制当局の承認の取得などを条件として2025年半ばに完了する予定である。