シンガポールのStarHubがNTTドコモとOpen RANのFT実施、富士通も参加
シンガポールのStarHubはNTT DOCOMOと提携してOpen RANのフィールドトライアルを実施したと発表した。
Open RANのフィールドトライアルはシンガポール国内のStarHubの拠点で実施しており、NTT DOCOMO、NTT DOCOMOの子会社であるOREX SAI、Fujitsu (富士通)、米国(アメリカ)のKeysight Technologiesも参加したという。
NTT DOCOMOはOpen RANの国際展開の本格化に向けてNEC Corporation (日本電気)と合弁会社としてOREX SAIを設立しており、OREX SAIを通じてOpen RANの導入から運用までに必要な製品を統合したOREX Packagesを提供する計画である。
そのため、StarHubにはOREX SAIを通じてOREX Packagesを提供している。
Keysight Technologiesはエンドツーエンドの無線アクセスネットワーク(RNA)のパフォーマンスを検証するUeSIM UE Emulation RAN Solutionsを供給しており、UeSIM UE Emulation RAN SolutionsでOREX Packagesの徹底的な検証に成功したという。
検証を通じてOREX Packagesのパフォーマンスを保証するとともに、シンガポールでOpen RANの商用展開に向けた準備の検証も実施した。
通信速度は最大で下り1.295Gbps、上り73.5Mbpsを記録している。
StarHubはNTT DOCOMOとOpen RANの能力を再定義および拡張するとともに、シンガポールの通信の未来を開拓するために協力を継続するという。
なお、StarHub Mobileは完全子会社でシンガポールの移動体通信事業者(MNO)であるStarHub Mobileを通じて携帯通信事業を行うが、第5世代移動通信システム(5G)ではシンガポールのAntinaを通じてRANを構成する無線装置やアンテナの調達およびRANの構築を行うことになった。
AntinaはStarHub Mobileとシンガポールの移動体通信事業者であるM1が設立した折半出資合弁会社で、無線装置はフィンランドのNokia Solutions and Networksを採用している。
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