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ネパールのNcellが電力不足で携帯電話サービス中断の危機、インドとの国境封鎖が影響



ネパールの移動体通信事業者であるNcellは電力不足で移動体通信サービスが中断の危機にあることを明らかにした。

ネパールメディアの報道によると、Nepal Oil Corporationが保有する燃料が底をついたことでNepal Electricity Authorityは発電に必要な燃料の調達が困難になる、これによりNcellはNepal Electricity Authorityからの電力供給が受けられなくなったという。

Ncellは移動体通信サービスを供給するための十分な電力を受けられない場合、移動体通信サービスの中断は避けられないとしている。

ネパールで2015年4月に大地震が発生してからはNepal Electricity Authorityからの電力供給のみに頼るのではなく、緊急時に利用する独自のディーゼル発電も活用して移動体通信サービスを提供してきたが、ディーゼル発電に必要な燃料も間もなく底をつく見通しという。

Ncellは移動体通信サービスを中断することになればネパール全土の約1300の利用者が影響を受けることになり、また国家安全保障に影響を与えるだろうと警告している。

燃料の供給不足は大地震の影響ではなく、ネパールとインドの国境が封鎖されていることが大きな要因である。

ネパールとインドの国境は政治的な理由で2015年9月下旬から封鎖されている。

燃料を含む多くの物資などをインドからの輸入に頼るネパールでは混乱が発生しており、中国が緊急支援としてネパールに燃料を提供したものの、それが十分な供給量ではないことは言うまでもない。

こうして発生した燃料不足はあらゆる分野に悪影響が発生している。

なお、Ncellは利用者数ベースでネパール最大の移動体通信事業者となっている。

スウェーデンのTeliaSoneraグループであるが、TeliaSoneraはマレーシアのAxiataにNcellを売却することで合意しており、Axiataグループとなる予定である。

The Katmandu Post

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