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中国のOPPOがメキシコのスマートフォン市場から撤退



中国のGuangdong OPPO Mobile Telecommunications (広東欧珀移動通信)はメキシコのスマートフォン市場から撤退した。

国際展開を強化するGuangdong OPPO Mobile Telecommunicationsは2014年3月にメキシコのスマートフォン市場に参入したが、2年半も経たずにメキシコから去った。

メキシコではAmerica Movil傘下でメキシコの移動体通信事業者であるRadiomovil Dipsaと提携し、Radiomovil Dipsaの販売チャネルを通じてスマートフォンを販売していた。

Radiomovil Dipsaはブランド名をTelcelとして展開しており、メキシコで最大手の移動体通信事業者である。

Guangdong OPPO Mobile Telecommunicationsは2014年10月にはメキシコのスマートフォン市場で2%ほどのシェアを確保したが、そこから大きく伸びることはなかった。

メキシコではOPPO Find 5 mini、OPPO Find 7、OPPO R1L、OPPO R5、OPPO N1、OPPO Neo、OPPO Neo 5sを販売したが、スマートフォンの販売不振が影響して規模を縮小し、2016年第2四半期にはメキシコの事務所を閉鎖した。

米国のAppleや中国のHuawei Technologies (華為技術)が相次いでメキシコの直営店を開設するなど、メキシコを有望市場と考える企業は多く、Guangdong OPPO Mobile Telecommunicationsもそのひとつであった。

ただ、メキシコは中高価格帯のスマートフォンがあまり売れない市場であり、OPPOのブランドの知名度が低いメキシコで中高価格帯のスマートフォンを投入したところでグローバルブランドには勝てなかった。

ボリュームゾーンの中低価格帯ではメキシコの地場ブランドも多く、いわゆる激戦区と言える。

地場ブランドのスマートフォンは安価で価格競争力があり、Guangdong OPPO Mobile Telecommunicationsはそれに対抗できなかった。

また、Radiomovil Dipsaはメキシコで最大手の移動体通信事業者ではあるが、Guangdong OPPO Mobile Telecommunicationsのスマートフォンのみならずグローバルブランドや地場ブランドのスマートフォンも多く取り扱っており、Guangdong OPPO Mobile Telecommunicationsがブランド、価格、販売チャネルなどあらゆる面で優位性を出せず、厳しい状況が続いた。

Guangdong OPPO Mobile Telecommunicationsは中国を中心にアジアでは好調な結果を残しており、世界的に注目されるほど大躍進を遂げたが、これまでにメキシコなど成果が振るわない市場からは撤退している。

なお、メキシコのスマートフォン市場から撤退したことに伴い、メキシコ向けの公式ウェブサイトも公開を終了しており、北米および中南米における事業計画を見直すという。

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