Galaxy Note7の交換率が低い韓国、韓国紙が驚くレベルの安全不感症と皮肉る
- 2016年09月22日
- Android関連
韓国のSamsung Electronicsは韓国やシンガポールを含めた世界各国でスマートフォン「Samsung Galaxy Note7」のリコール対象個体と安全対策済み個体の交換を開始した。
韓国では返品した顧客は少なく2016年9月19日より交換を開始したが、交換した顧客はわずか10%ほどで、約90%の顧客がリコール対象個体の使用を継続しているという。
Samsung Electronicsは韓国で約43万台のSamsung Galaxy Note7を販売しており、2016年9月21日までに安全対策済み個体は20万台も用意したが、実際に交換した件数は4~5万台とされている。
韓国では2016年9月19日から2016年9月30日まで移動体通信事業者が交換を受け付けるが、それまでに約43万台のうち半数が交換を完了するのも難しいと見られている。
一方で、シンガポールでは2016年9月16日から交換を受け付けているが、早くも交換した顧客が50%を超えた。
シンガポールは韓国よりも交換の開始日が早いことは考慮しなければならないが、韓国では交換率が低いと言える。
Samsung Electronicsや韓国の移動体通信事業者は予想外に交換率が低いことに困り果てており、通信業界の関係者は「Samsung Electronicsは積極的に交換を案内したにも関わらず、利用者がその状況を深刻に受け止めていない。」と話したという。
シンガポールでは交換期間が2016年9月16日から2016年10月2日と短く、韓国では2016年10月1日から2017年3月31日まではSamsung Electronicsのサービスセンターでも交換を受け付けるため、韓国は交換期間に余裕があるため、交換を急がない利用者が多いとも考えられる。
また、韓国では交換が進まなければ交換を促進するための新たな施策が出てくるのではないかと期待する声まで出ているという。
ただ、Samsung Galaxy Note7は爆発する危険性があるとして多くの航空会社が航空機内で使用禁止の措置を講じた製品で、いわゆる危険品の扱いであり、それの使用を続ける韓国の利用者に対して韓国紙が疑問を呈した。
Samsung Galaxy Note7の危険性はSamsung Electronicsも認識しており、韓国ではSamsung Electronicsのサービスセンターでは電池の検査、代替機の提供など様々な手段でリコール対象個体を使わせないよう努力したが、それでも電池の検査を行った顧客は10%未満で、代替機の利用率も非常に低く、さらには安全対策済み個体との交換が開始しても交換しない顧客が大多数の状況にある。
韓国紙は「国内消費者の安全不感症は理解し難いレベル」と批判しており、「もうセウォル号沈没事故などの大惨事は忘れてしまったようだ」と呆れた様子で締めくくっている。
なお、安全不感症は韓国で安全に対する意識が欠如することを指す言葉で、韓国で発生したセウォル号沈没事故が発生してからよく使われる。
セウォル号沈没事故は300人を超える犠牲者を出す大惨事となり、その後も韓国で交通機関の事故が続いて発生し、安全性の軽視が社会問題となった。
Samsung Galaxy Note7の爆発事故により利用者の怪我だけで済めば仕方ないこととして片付くが、Samsung Galaxy Note7が火元となり周囲に延焼する懸念や、周囲にいる人にまで被害を及ぼす可能性もあり、リコール対象個体の使用を続けるべきでないことは火を見るよりも明らかである。
Samsung Galaxy Note7のリコール騒動でも韓国人の安全に対する意識が低いことは浮き彫りとなり、韓国紙は「韓国人は心臓が強い」と皮肉を込めて伝えている。
そもそも、Samsung Electronicsが安全性を軽視したために、相次ぐ爆発事故や大規模なリコールに発展したとも言えそうではあるが。
これら一連の騒動は韓国のケンチャナヨ精神を如実に表しているように感じるところである。
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