豪連邦領クリスマス島のCiiAが4G LTEサービスを終了
- 2017年03月16日
- 海外携帯電話
豪連邦領クリスマス島の移動体通信事業者であるChristmas Island Internet Administration (CiiA)は事業終了に伴い、4Gとして提供していたLTEサービスも終えた。
Christmas Island Internet Administrationは民間の非営利企業で、これまで豪連邦領クリスマス島で高速なインターネットサービスを提供しており、400件以下のLTEサービスの顧客と、600件以下の固定通信の顧客を抱えていた。
豪州政府は政府系企業のnbnを通じて国家ブロードバンド網の計画を進めており、都市部やその近郊では光ファイバによる超高速サービス、農村部や遠隔地ではLTEベースの高速な固定無線サービスを提供しているが、遅れて豪連邦領クリスマス島にも進出し、Christmas Island Internet AdministrationはNBNの略奪的な価格設定や過剰な補助金などに懸念を表明していた。
Christmas Island Internet Administrationは豪州競争・消費者委員会(Australia Competition and Consumer Commission:ACCC)に訴状を提出していたが、結果的にNBNの展開を阻止することはできなかった。
2017年2月23日には豪州競争・消費者委員会が介入しない場合、もしくはChristmas Island Internet Administrationが継続するための有力なロードマップが見つからない場合、2017年3月1日をもって撤退すると予告しており、また2017年2月28日の17時(クリスマス島時間)まで提案を受け付ける方針も示していたが、Christmas Island Internet Administrationは予告通り2017年3月1日に撤退した。
Christmas Island Internet Administrationは撤退に際し、高速かつ低遅延なモバイルデータ通信サービスが豪連邦領クリスマス島から失われることは残念とコメントしている。
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