シンガポールで試験用のLTEネットワーク525-999を運用中
- 2017年05月08日
- Report
シンガポールで試験用のLTEネットワークを検出したので、メモ程度に書いておく。
シンガポールへ渡航時に手元のスマートフォンでネットワークを検索すると、ネットワーク一覧にはシンガポールの移動体通信事業者であるSingtel Mobile Singapore、StarHub Mobile、M1のほかに、525-999が表示された。
525-999は通信方式がFDD-LTE方式で、運用者は不明である。
シンガポール全土で運用しているわけではない模様で、少なくとも2017年4月の時点ではMRTのクラーク・キー駅周辺において検出した。
なお、525-999は公衆陸上移動体ネットワーク番号(Public Land Mobile Network Number:以下、PLMN番号)である。
PLMN番号は国番号とも呼ばれる3桁のMobile Country Code (以下、MCC)と、ネットワーク番号とも呼ばれる2桁もしくは3桁のMobile Network Code (MNC)で構成されており、525がシンガポールのMCCで999がMNCに該当する。
シンガポールの政府機関で電気通信分野を管轄する情報通信メディア開発庁(Info-communications Media Development Authority:IMDA)によると、525-999は試験目的のみで運用しており、運用者の情報は公表できないという。
シンガポールではTPG Telecomが第4の移動体通信事業者として新規参入が決まっており、2017年4月1日より周波数の利用権を保有するが、525-999の運用者は周波数などの観点からTPG Telecomとは異なる模様である。
推測の域を出ないが、民間企業ではなくシンガポールの政府機関が試験目的でLTEネットワークを運用している可能性が考えられる。
そういえば、2016年12月頃にはシンガポール島でも普通にマレーシアのネットワークを検出したが、2017年4月時点ではそうではなくなっていた。
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