サウジアラビア当局、外国人が所有するプリペイドSIMを上限2枚に制限
- 2017年04月27日
- 海外携帯電話
サウジアラビアの政府機関で電気通信分野を管轄する通信情報技術委員会(Communications and Information Technology Commission:CITC)は外国人が所有するプリペイドSIMカードに上限を設定したことが外国メディアの報道で分かった。
外国人に対しては所有するプリペイドSIMカードの上限を2枚に、サウジアラビア人に対しては上限を10枚に制限したと伝えられている。
すべての通信事業者の合計で2枚もしくは10枚に制限し、音声通話対応とデータ通信専用の両方が適用対象となる。
テロなど有害な行動の通信手段に使い捨てのプリペイドSIMカードが使われることを防ぐ目的があり、過去にテロリストが国家安全保障に有害な作戦や行動にプリペイドSIMカードを活用したことが確認されている。
通信情報技術委員会は違法なプリペイドSIMカードが流通する状況を改善するための一時的な措置とするが、制限を解除または緩和する時期などは明確にされていない。
サウジアラビアではプリペイドSIMカードの購入時に指紋登録を義務化して本人確認を厳格化し、顧客情報などを取り扱う携帯電話販売店の従業員から外国人を排除するなど、携帯電話分野におけるテロ対策を強化している。
なお、サウジアラビアは外国人の労働力に頼っており、人口の約3分の1が外国人である。
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