8000台超のスマホ試作機を横領した罪でサムスン電子の従業員を逮捕
- 2017年06月10日
- 海外携帯電話
韓国の京畿道水原市に本部を置く京畿南部地方警察庁国際犯罪捜査隊は業務上横領罪の容疑で、35歳のSamsung Electronicsの従業員と34歳の中古携帯電話販売業者の関係者を逮捕したことが韓国メディアの報道で分かった。
逮捕されたSamsung Electronicsの従業員は水原市にあるSamsung Electronicsの事業所で勤務しており、スマートフォンを含めた携帯電話の試作機を盗んで中古携帯電話販売業者に横流ししたという。
中古携帯電話販売業者は不正に入手された試作機を購入し、香港特別行政区、ベトナム、パキスタンなどに輸出したと伝えられている。
Samsung Electronicsの従業員は2010年12月から2016年11月にかけて1回あたり5~70台、数百回にわたり合計で8,474台の試作機を中古携帯電話販売業者に販売し、1台あたり50,000~150,000韓国ウォン(約4,900~15,000円)を中古携帯電話販売業者から受け取っていた。
また、中古携帯電話販売業者は購入した金額に1台あたり20,000~30,000韓国ウォン(約2,000~2,900円)を上乗せして転売した。
横流しされた携帯電話は研究開発目的で保管された試作機で、Samsung Electronicsは流通が禁止された携帯電話がベトナムで売られているとの通報を受けて社内調査を実施し、試作機の消失を確認したという。
逮捕されたSamsung Electronicsの従業員は障害者特別採用で採用されており、試作機の管理を担当していた。
通常、事業所では出入り時にセキュリティチェックを通過する必要があるが、逮捕された従業員は肢体障害1級で電動車椅子を常用することから、特別対応としてセキュリティチェックの通過を免除されていた。
特別対応を悪用して退社時に電動車椅子のポケットに試作機を隠し、定期的に試作機を不正に搬出したという。
また、犯罪収益は使い果たしたことも伝えられている。
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