タイ当局、LINE MOBILEはdtacのサブブランドと判断
- 2017年11月24日
- 海外携帯電話
タイの政府機関で電気通信分野などを管轄するNational Broadcasting Telecommunications Commission (以下、NBTC)はLINE MOBILEに関する騒動の判断を下した。
2017年9月にタイでLINE MOBILEの携帯電話サービスが正式に始まったが、LINEのタイ法人であるLINE Company (Thailand)およびTotal Access Communicationは、LINE MOBILEの提供元はTotal Access Communicationの子会社で移動体通信事業者(以下、MNO)のライセンスを保有するdtac TriNetであり、dtac TriNetが保有するMNOのライセンスに基づいてLINE MOBILEを提供すると説明した。
さらに、LINE MOBILEはdtac TriNetにとってはあくまでもdtacに次ぐサブブランドであり、LINE MOBILEで発生した売上高の一部はMNOのライセンス条件に基づいてdtac TriNetがNBTCに納付するため、ライセンス料の観点でも合法と主張していた。
一方でTotal Access Communicationの競合であるAdvanced Info ServiceおよびTrueはLINE Company (Thailand)とTotal Access Communicationの主張を否定し、LINE MOBILEはdtacの取扱店で各種サービスを受けられないことなどを理由に、LINE MOBILEとdtacは分離されているためLINE MOBILEは仮想移動体通信事業者(MVNO)のライセンスが必要とNBTCに問題提起した。
LINE MOBILEの問題は正式な開始前にも指摘されたが、NBTCはLINE Company (Thailand)やTotal Access Communicationの主張を否定することなくLINE MOBILEが正式に始まり、Advanced Info ServiceとTrueの猛反発を受けてNBTCは再調査に踏み切った。
NBTCの決断はLINE Company (Thailand)およびTotal Access Communicationの主張を全面的に認める内容となり、LINE MOBILEはdtac TriNetのサブブランドと確定し、MVNOのライセンスを取得する必要はない。
なお、dtac TriNetがLINE MOBILEを提供する戦略や競合他社が猛反発した背景はハーバービジネスオンラインに寄稿したので参考にしていただきたい。
NBTC
LINEモバイル、タイでサービス開始も現地競合他社の反発など課題山積み | ハーバービジネスオンライン
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