カタールのOoredooがTurkcell親会社の買収を検討か、サウジのSTCと競合
- 2017年11月24日
- 海外携帯電話
カタールの移動体通信事業者であるOoredooはトルコのOjer Telekomunikasyonの買収を検討していることが分かった。
外国メディアの報道によるとOoredooはOjer Telekomunikasyonを買収するための入札に参加することを決めたという。
Ojer Telekomunikasyonはアラブ首長国連邦(UAE)に本社を置くOjer Telecomの子会社でトルコのTurkcell Holdingを所有しており、Ojer TelekomunikasyonによるTurkcell Holdingへの出資比率は55%となっている。
なお、Turkcell Holdingはトルコ最大の移動体通信事業者であるTurkcell Iletisim Hizmetleriを所有し、Turkcell HoldingによるTurkcell Iletisim Hizmetleriへの出資比率は51%で、さらにTurkcell Iletisim Hizmetleriは北キプロスの移動体通信事業者であるKibris Mobile Telekomunikasyon、ベラルーシの移動体通信事業者であるBelarusian Telecommunications Network、ウクライナの移動体通信事業者であるlifecellも所有する。
Ojer Telekomunikasyonは債務不履行に陥っているが、サウジアラビアの移動体通信事業者であるSaudi Telecom Company (STC)もOjer Telekomunikasyonを買収する意向を示している。
Saudi Telecom CompanyはOjer Telecomに資本参加しており、出資比率は35%と少数株主であるが、Saudi Telecom CompanyがOjer Telekomunikasyonを買収する案も消滅していないという。
サウジアラビア政府は2017年6月にカタール政府へ国交断絶を通告して両国の対立が深まっているが、カタールの政府系企業であるOoredooとサウジアラビアの政府系企業であるSaudi Telecom CompanyがOjer Telekomunikasyonの買収で競合する模様である。
Turkcell Holdingにはトルコの政府機関である財務省も出資し、出資比率は31.68%となっているが、財務省としては経営的に安定した企業がOjer Telekomunikasyonを買収することを望んでおり、適切なOjer Telekomunikasyonの買収者が見つからない場合は財務省が買収することも視野に入れている。
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