NTTドコモと華為技術、39GHz帯を利用した5G移動通信の長距離伝送実験に成功
- 2017年12月13日
- docomo-総合
NTT DOCOMOおよび中国のHuawei Technologies (華為技術)は39GHz帯のミリ波と呼ばれる高周波数帯を利用した第5世代移動通信システム(5G)の長距離伝送に成功したと発表した。
2017年11月13日に神奈川県横浜市みなとみらい21地区で屋外実験を実施しており、横浜メディアタワーに設置したHuawei Technologies製の5G基地局から約1.5mの地点にあるHuawei Technologies製の5G移動局装置を搭載した測定車両の間で長距離伝送を行い、時速約20kmでの5G移動局装置の移動時に下り2.02Gbps、静止時に下り3.35Gbpsの超高速通信を達成したという。
また、5G基地局から約1.8kmの地点でも静止時に2.14Gbpsの超高速通信を達成したと明らかにしている。
実験では5G基地局にメタマテリアルを応用したレンズアンテナを用いてアンテナを小型化し、さらに電波を移動局方向へ強く集中的に発射する技術であるビームフォーミングを適用しており、ミリ波の長距離伝送を実現した。
走行する5G移動局装置へビームを追従させるため、ビーム切り替え・随従技術も適用したとのことである。
ミリ波は電波の減衰が大きいため遠くに飛ばすことが困難と考えられてきたが、実験を通じて広いエリアで提供できる技術の有効性を実証し、広域な実験環境で移動局の静止時と移動時に超高速かつ長距離の伝送を実現したとアピールしている。
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