欧州当局がクアルコムに制裁金、クアルコムは反発
- 2018年01月27日
- 海外携帯電話
欧州連合(European Union:EU)の執行機関である欧州委員会(European Commission:EC)は米国のQualcommに対して制裁金の支払いを命じた。
Qualcommはメーカーに対するチップセットなど部品の販売に際し、2011年から2016年までの5年6ヶ月23日にわたり、競合他社から部品を購入しない条件を盛り込むなど、公正な競争を阻害する行為が確認されたという。
欧州委員会はQualcommの行為を市場支配的地位の濫用と判断し、欧州連合の競争法に違反するため、Qualcommに対して制裁金として997,439,000ユーロ(約1,347億3,016万円)の支払いを命じた。
制裁金の金額はQualcommの2017年通年の売上高の4.9%に相当する。
なお、欧州連合の域内では欧州連合機能条約の102条および欧州経済領域に関する協定の54条で市場支配的地位の濫用が禁止されている。
Qualcommは欧州委員会の決定を受けて、欧州連合の競争法への違反はなく、市場競争や欧州の消費者に悪影響を及ぼしていないと反発し、法的に対決する方針を示した。
スポンサーリンク
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。