韓国大統領府の請願掲示板で中国企業の5G無線機の不採用を求める声
- 2018年06月21日
- 海外携帯電話
韓国の移動体通信事業者(MNO)が中国のHuawei Technologis (華為技術)など中国企業より第5世代移動通信システム(5G)の無線機の調達を検討しており、これに関する報道後に韓国大統領府(青瓦台)の国民請願および提案掲示板では中国企業から5Gの無線機を調達しないよう求める請願が提出された。
国民請願および提案掲示板では5Gの無線機では中国企業の無線機は使用せずに、韓国企業の無線機を使用するよう求めている。
2018年6月18日から2018年7月18日まで同意を受け付けており、4日目の時点で同意は200件を超えた程度となっている。
同意が20万件を超えれば、韓国大統領府の関係者が回答を行う。
なお、国民請願および提案掲示板は特定のSNSのアカウントでログインすれば誰でも請願を提出できるため、例えば2018 FIFAワールドカップで韓国代表がスウェーデン代表に敗北した腹いせに韓国で事業展開するスウェーデン企業の閉鎖や懲罰を求めるなど、日頃より目を覆いたくなるような内容の請願もしばしば見られる。
これまでにもHuawei Technologiesに関連した請願は提出されたが、ほとんど同意は数件程度にとどまっていた。
ただ、5Gの無線機に関する請願は複数のメディアが報じた影響もあって、4日目の時点ですでに同意が200件を超えており、従来よりは高い関心を集めていることは確かと言える。
韓国の移動体通信事業者が中国企業より無線機を調達した実績は、加入件数ベースで3位のLG Uplus (LG U+)がHuawei TechnologiesよりLTE方式の無線機を調達したのみである。
韓国政府の通信費削減政策は移動体通信事業者の業績に影響し、また5Gでは高い周波数を利用するため多くの基地局が必要となるため、移動体通信事業者各社は従来より設備投資額を軽減できる中国企業の無線機を真剣に検討中とされている。
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