イタリアの携帯電話事業者Wind Treの合弁解消へ、香港のCK Hutchisonが完全子会社化
- 2018年07月04日
- 海外携帯電話
香港特別行政区のCK Hutchison Holdings (長江和記実業)とオランダのVEONはイタリアの移動体通信事業について、合弁の解消で合意に達したと発表した。
イタリアではCK Hutchison Holdingsが3 (Tre)ブランドを展開するH3Gを通じて、VEONがWindブランドを展開するWind Telecomunicazioniを通じて移動体通信事業を手掛けていたが、2016年12月31日を効力発生日としてH3GとWind Telecomunicazioniの事業を統合し、CK Hutchison HoldingsとVEONの折半出資合弁会社であるWind Treを通じてイタリアで移動体通信事業を展開していた。
しかし、CK Hutchison Holdingsは24億5,000万ユーロ(約3,152億円)でVEONが保有するWind Treの株式をすべて取得することでVEONと合意した。
取引が完了すれば、CK Hutchison HoldingsによるWind Treの持分比率は50%から100%となり、すなわちCK Hutchison HoldingsがWind Treを完全子会社化する。
欧州連合(European Union:EU)の規制当局による承認を前提として、2018年の第3四半期から第4四半期の初めに取引を完了する予定と見込んでいる。
CK Hutchison HoldingsはWind Treの完全子会社化を完了後、Wind Treの社名およびブランド名を変更してWindの名称を外すと思われる。
なお、VEONは旧社名がVimpelComで、Wind Treの設立時の社名はVimpelComである。
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