北朝鮮のNEAT&Tに出資するLoxpac (Thailand)が2017年通年の業績を発表
- 2018年07月24日
- DPRK
タイのLoxpac (Thailand)は2017年通年の業績を発表した。
売上高は前年比37.5%増の1億5,118万タイバーツ(約5億253万円)となった。
純損益は前年比25.0%減で1,500万タイバーツ(約4,985万円)の赤字となり、前年比で赤字幅が拡大している。
また、2017年12月31日時点で払込資本は前年同期と変わらず7億タイバーツ(約23億2,683万円)、総資産は前年同期比35.8%減の2億7,800万タイバーツ(約9億2,409万円)、総負債は前年同期比90.8%減の1,400万タイバーツ(約4,653万円)である。
Loxpac (Thailand)は旧社名がLoxley Pacificで、主要事業は朝鮮民主主義人民共和国(以下、北朝鮮)の電気通信分野への投資となり、北朝鮮のKorea Posts and Telecommunications Corporation (朝鮮逓信会社:KPTC)と合作でNorth East Asia Telephone and Telecommunications (東北アジア電話通訊会社:NEAT&T)を設立した。
なお、Korea Posts and Telecommunications Corporationは北朝鮮の政府機関で電気通信分野の規制を担う逓信省(Ministry of Posts and Telecommunications:MPT)が全額出資する国営企業である。
North East Asia Telephone and Telecommunicationsは北朝鮮の羅先直轄市に本社を置く企業で、1996年9月に設立された。
出資比率はLoxpac (Thailand)が70%、Korea Posts and Telecommunications Corporationが30%となっている。
北朝鮮で最初の移動体通信事業者(MNO)がNorth East Asia Telephone and Telecommunicationsであり、移動体通信事業を終了後も羅先特別市に限定して移動体通信サービスの代理店事業、スマートフォンなど携帯端末の販売および修理など携帯電話関連業務を手掛ける。
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