ミリ波の5G NRアンテナモジュールQualcomm QTM052の新バージョンを発表
- 2018年10月23日
- 海外携帯電話
米国のQualcommの全額出資子会社であるQualcomm Technologiesはアンテナモジュール「Qualcomm QTM052」の新バージョンを発表した。
ミリ波(mmWave)の第5世代移動通信システム(5G)に対応したアンテナモジュールである。
5Gの通信方式は標準化団体の3GPP (3rd Generation Partnership Project)が5Gの要求条件を満たすために規定したNR方式に準拠する。
周波数はミリ波の26.5~29.5GHz、27.5~28.35GHz、37~40GHzに対応しており、NR Bandでは26.5~29.5GHzがn257、27.5~28.35GHzがn261、37~40GHzがn260となる。
高度化されたビームフォーミング技術、ビームステアリング技術、ビームトラッキング技術などに対応している。
Qualcomm Technologiesは2018年7月に初代のQualcomm QTM052を発表したが、新バージョンのQualcomm QTM052は初代と比較して25%の小型化に成功した。
2019年に発売される予定のNR方式に対応したスマートフォンなど携帯端末の厳しいサイズの条件に対応できるよう設計しており、携帯端末のメーカーはアンテナ配置の選択肢が増えるほか、設計の自由度と柔軟性が向上するという。
Qualcomm QTM052はQualcomm Snapdragon X50 5G Modemと組み合わせて利用できる。
すでにQualcomm QTM052はサンプル出荷を開始しており、2019年前半にNR方式に対応した携帯端末が商用化される見込み。
スポンサーリンク
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。