米国、ファーウェイ副会長の身柄引き渡しを正式要請へ
- 2019年01月23日
- 海外携帯電話
米国当局はカナダ当局に孟晩舟の身柄を引き渡すよう正式に要請することがカナダメディアの報道で分かった。
カナダ当局は2018年12月1日に航空機の乗継のためにカナダのバンクーバーを訪れた孟晩舟を逮捕した。
孟晩舟は中国のHuawei Technologies (華為技術)の創業者である任正非の娘で、Huawei Technologiesでは副会長に相当する副董事長および最高財務責任者(CFO)を務める。
なお、孟晩舟は1993年からHuawei Technologiesで勤務を開始し、Huawei Technologiesの国際会計部総監、Huawei Technologiesの香港特別行政区法人であるHuawei International (香港華為國際)の主席財務官および帳務管理部総裁を歴任したほか、Huawei Technologiesと関係した複数の企業でも重要な役職に就いていたことが分かっている。
イラン事業と関連して詐欺の疑いで孟晩舟を逮捕するよう米国当局がカナダ当局に要請し、カナダ当局は要請に従って孟晩舟を逮捕した経緯がある。
カナダと米国は引き渡しの条約を締結しており、米国当局がカナダ当局に身柄の引き渡しに係る正式な要請を行えば、カナダの裁判所が証拠などから引き渡しの是非を判断する。
引き渡しに係る最終決定を下す権利はカナダの法務大臣が保有しており、裁判所の判断を踏まえて法務大臣が引き渡しを命じれば、孟晩舟の身柄を米国当局に引き渡すことになる。
米国当局は孟晩舟の引き渡しを正式に要請する手続きを進めるとカナダ当局に通知した模様であるが、要請を行う時期は不明である。
なお、孟晩舟の引き渡しを正式に要請できる期限は2019年1月30日までとなっており、米国当局は2019年1月30日までに要請すると思われる。
孟晩舟の逮捕によって中国とカナダの関係が悪化しているが、米国当局に身柄を引き渡せばさらに中国とカナダの関係が悪化する可能性が高い。
スポンサーリンク
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。