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シンガポールのKeppel、携帯電話事業者M1のTOB期間を延長



シンガポールのKeppel Corporationは同国の移動体通信事業者(MNO)であるM1 (第一通)の株式公開買い付け(TOB)を実施する期間を延長すると発表した。

当初は2019年2月4日の17時30分(シンガポール標準時)に締め切る計画としていたが、締め切りを2019年2月18日の17時30分(同)に延長する。

なお、締め切りの日時はさらに変更される可能性があるという。

Keppel CorporationはシンガポールのSingapore Press Holdings (SPH)と協力し、株式公開買い付けによってM1の経営権を取得する計画である。

なお、M1の主要株主はマレーシアのAxiata Groupの全額出資子会社であるAxiata Investments (Singapore)、Keppel Corporationの全額出資子会社であるKeppel Telecommunications & Transportation (Keppel T&T)、Singapore Press Holdingsの全額出資子会社であるSPH Multimediaで、出資比率はAxiata Investments (Singapore)が28.69%、Keppel Telecommunications & Transportationが19.33%、SPH Multimediaが13.45%となっている。

Keppel CorporationとSingapore Press HoldingsはM1の買収に向けて合弁会社としてシンガポールでKonnectivityを設立しており、KonnectivityがM1の株式の過半数を取得できれば株式公開買い付けは成立となる。

Konnectivityへの出資比率はKeppel Corporationの全額出資子会社であるKeppel Konnectが80%、SPH Multimediaが20%となるため、KonnectivityはKeppel Corporationの子会社と位置付けられ、Keppel Corporationの主導でM1の買収を進める。

買い付け価格は1株当たり2.06シンガポールドル(約166円)で、これは2018年9月21日の終値に26%のプレミアムを上乗せした価格となり、買い付け価格の引き上げは行わない。

2018年9月24日時点で子会社を含めたKeppel CorporationとSingapore Press Holdingsが保有もしくは取得で合意した株式の比率は33.33%で、2019年1月21日の17時(同)時点では34.35%である。

シンガポールではM1のほかにSingtel Mobile SingaporeとStarHub Mobileが移動体通信事業を手掛けるが、2018年第3四半期末時点でM1は加入件数ベースで最下位にとどまる。

また、シンガポールではTPG Telecomが第4の移動体通信事業者として新規参入する予定で、競争は激化する見込み。

Keppel CorporationとしてはM1の経営権を実質的に取得して、経営体制を見直して効率的に競争できるようにするという。



M1の本社前 (シンガポール)

Keppel Corporation

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