SoftBank 4G対応スマートフォンで通信速度を測定してみた
- 2012年12月02日
- SoftBank-総合
SoftBank 4Gに対応したスマートフォン「STREAM SoftBank 201HW (Huawei Technologies製、以下201HW)」と「MOTOROLA RAZR M 201M (Motorola Mobility製、以下201M)」をAppComing様から借りてレビューを行っている。
201HWと201Mの大きな特徴の一つとしてSoftBank 4Gに対応していることが挙げられる。今回は前回に続いてAXGP方式についてレビュー記事を書いた。
AXGP方式については前回にて説明したのでここでは割愛しておく。
今回の記事は通信速度の測定結果を掲載してみる。
通信速度を測定する際のアプリケーションはSpeedtest.netを使用した。
以下のスクリーンショットが複数の地点で通信速度を測定した結果である。
↓滋賀県内(草津駅~大津駅のどこか)での測定。
↓京都府内(山科駅~京都駅~竹田駅のどこか)での測定
↓奈良県内(大和西大寺駅~生駒駅のどこか)での測定
参考までに、HSPA方式のエリアでも測定してみた。
測定地点は滋賀県内である。
通信速度は環境によって大きく異なるが、AXGP方式に接続した状態で環境が良ければpingは60ms台、下りの通信速度は40Mbps台後半、上りの通信速度は8Mbps台との記録を残した。
更に、Network Speed Testを使用して通信速度の測定を行ってみた。
京都府内と奈良県内では30Mbps台後半を何度か記録した。
Network Speed Testの測定結果はmpw.jpに掲載されているのであるが、測定地点の環境が非常に良好であったせいか、当記事を書き始めた段階では2位と3位にランクインしている。
尚、最高記録は201HWが奈良県内で記録し、201Mは京都府内で記録した。
通信速度の測定結果を見ても分かる通り、下りの速度は非常に速くて快適であるが、上りの速度は数値的にも体感的にも速く感じないことが多い印象を受けた。
上りの速度は理論値が10Mbpsであることも影響していると考えられるが、それだけではなく下りを強化しているからとも考えられる。
上下比率が可変で下りを強化することが可能なのは、TDD(時分割複信)の特性とも言えるだろう。
FDD(周波数分割複信)では下りと上りの帯域がそれぞれ確保されているので上下比率は不可変であるが、TDDでは時間の分割比率を変更することで下りと上りの比率が可変であり、一般的に通信量が多くなるとされる下りを強化することが可能である。
実際にWireless City PlanningのAXGP方式のネットワークは下りを強化している模様だ。
現段階ではAXGP方式に対応した端末が少なく、速度やレスポンスは良好で体感的にも快適と感じているのであるが、快適さのあまりに通信速度の測定を行いすぎて規制を喰らわないように注意したい。
と言いつつ、規制を喰らってしまったが…
今後はAXGP方式に対応した端末が多く出回っていくと思われるが、それに伴って質が低下しないか少し心配なところである。
個人的にはXGP方式の思想を引き継ぎつつ世界的に広がるであろうTD-LTE方式と高い互換性を有するように設計されたAXGP方式の今後を見守っておきたいところである。
・AppComing
http://www.app-coming.jp/ja/
・SoftBank 201HW|ファーウェイ・ジャパン・デバイス (Huawei Japan)
http://huaweidevice.jp/products/201hw/
・MOTOROLA RAZR M – Motorola Mobility, Inc. 日本
http://www.motorola.com/Consumers/JP-JA/Consumer-Products-and-Services/Mobile-Phones/MOTOROLA-RAZR-M-JP-JA
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