LGエレクトロニクス、スマホ製造のベトナム移転を認める
- 2019年05月01日
- Android関連
韓国のLG Electronicsはスマートフォンを含む携帯端末の製造を韓国からベトナムに移転すると認めた。
2019年第1四半期の業績発表に合わせて2019年第2四半期以降の事業計画を案内しており、スマートフォン事業などを担当するMC (Mobile Communications)事業本部では事業構造を改革する一環で韓国の京畿道平沢市にある製造機能をベトナムのハイフォン市に移転する。
平沢市では主にプレミアムスマートフォンと呼ばれる高価格帯のスマートフォンを製造してきたが、平沢市の工場の設備をハイフォン市へ移転させることを決定し、ハイフォン市の工場では低価格帯から高価格帯までフルラインナップのスマートフォンを製造できる体制を整える。
ハイフォン市では従来よりLG Electronics Hai Phong Campusに携帯端末の製造ラインを設けている。
平沢市の製造機能もLG Electronics Hai Phong Campusに移転するため、LG Electronics Hai Phong Campusでは携帯端末の製造能力を拡張することになる。
スマートフォン事業の不振で業績が悪化するMC事業本部は2019年第1四半期まで16四半期連続で赤字を記録しており、コスト削減が必要な状況となっている。
ベトナムは韓国より人件費などが安く、製造コストを大幅に削減できると期待されており、主に製造コストを削減する目的で平沢市の製造機能をハイフォン市に移転する。
LG Electronicsはスマートフォンの販売台数が減少して製造の需要が低下する中で、工場数を削減して運用コストを削減する狙いもある。
なお、平沢市からハイフォン市への製造機能の移転は部分的ではなく完全な移転となり、平沢市の工場には携帯端末の製造ラインを残さないため、LG Electronicsは韓国における携帯端末の製造を終了することになる。
LG Electronicsは中国の山東省青島市および山東省煙台市、インドのマハラシュトラ州プネー市、ブラジルのサンパウロ州タウバテ市でも携帯端末の工場を保有するが、これらの工場は維持する模様である。
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