koryolinkに出資するOrascom Investment Holding、2019年Q1も赤字
エジプトのOrascom Investment Holding (OIH)は2019年第1四半期の業績を発表した。
2019年第1四半期の純損益を公表しており、連結決算では前年同期比35.1%増で7,886万3,000エジプトポンド(約5億1,126万円)の赤字、単独決算では前年同期比281.5%減で1億2,957万3,000エジプトポンド(約8億3,998万円)の赤字となった。
前年同期比で単独決算では赤字幅が拡大したが、連結決算では赤字幅が縮小している。
Orascom Investment Holdingは旧社名がOrascom Telecom Media and Technology Holding (OTMT)で、2018年7月9日より新社名のOrascom Investment Holdingを有効とした。
長らく電気通信および技術分野の事業を主軸としていたが、事業の売却などで電気通信および技術分野の事業を縮小し、文化開発、不動産開発、食品産業、輸送および物流など様々な分野で投資を進めている。
電気通信および技術分野を主軸とする企業から様々な分野で多角的に事業を行う企業に生まれ変わる戦略を新社名に反映させた。
Orascom Investment Holdingが継続する電気通信および技術分野の事業には移動体通信事業が含まれ、朝鮮民主主義人民共和国(以下、北朝鮮)のCHEO Technology JV Company (逓オ技術合作会社)およびレバノンのOrascom Telecom Lebanonを通じて移動体通信事業を手掛ける。
北朝鮮のCHEO Technology JV Companyはブランド名をkoryolink (高麗網)として北朝鮮の大都市で移動体通信事業を展開している。
レバノンのOrascom Telecom Lebanonはレバノンの政府機関で電気通信分野の規制を担う電気通信省(Ministry of Telecommunications)と締結した管理契約に基づき、レバノン国有の移動体通信事業者(MNO)でブランド名をAlfaとして展開するMobile Interim Company 1 (MIC1)の管理や運営を行う。
Mobile Interim Company 1はOrascom Telecom Lebanonの管理のもと、スウェーデンのEricssonおよびフィンランドのNokia Solutions and Networksと協力して2019年中に第5世代移動通信システム(5G)を導入する計画である。
なお、Orascom Investment Holdingによる持分比率はCHEO Technology JV Companyが75%、Orascom Telecom Lebanonが99.8%となっている。
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