中国移動、5Gのブランドを5G+として展開へ
- 2019年06月26日
- 海外携帯電話
中国最大手の移動体通信事業者(MNO)であるChina Mobile Communications Group (中国移動通信集団)は第5世代移動通信システム(5G)のブランド名を5G+として展開すると発表した。
China Mobile Communications Groupは中国政府の関係者らも招待して2019年6月25日に中国の上海市で発表会を開催し、5Gのブランド名を5G+として展開すると明らかにした。
5G+は5G+4G共同発展、5G+AICDE融合創新、5G+Ecology生態共建、5G+X応用延展の4つを軸として展開する計画である。
5G+4G共同発展は5Gと第4世代移動通信システム(4G)の並行した開発の促進を指し、5Gと4Gで連携やリソースの共有などを積極的に推進する。
中国全土で5G基地局の建設を加速させる方針で、2019年には5万局以上の5G基地局を設置して50以上の都市で5Gを商用化し、2020年にはすべての直轄市や地級市で5Gの商用化を目指す。
5G+AICDEは5GとAICDEの深い融合を推進する狙いを表している。
AICDEはChina Mobile Communications Groupによる人工知能(AI)、IoT、クラウドコンピューティング(Cloud Computing)、ビッグデータ(Big Data)、エッジコンピューティング(Edge Computing)の総称である。
5G+Ecology生態共建は5Gを活用したエコシステムを包括的に構築する戦略となる。
様々な産業との協力を徹底的に推進し、革新的な新事業を立ち上げてエコシステムの構築を推進する。
5G+X応用延展は5G+4G、5G+AICDE、5G+Ecologyのような5G+Xを実現し、幅広い産業における5Gの応用を加速させる方針を表す。
5Gと様々な産業との深い統合を加速させる狙いを込めている。
また、China Mobile Communications Groupは5G+のロゴも同時に公開している。
5G+のロゴは5Gと∞ (無限大)を組み合わせ、大小の+を重ねたデザインとなる。
5Gと社会の変化をもたらす無限の可能性を掛け合わせ、それに加えて小さなものから大きなものへと成長して継続的な発展への希望を込めて大小の+を重ね合わせている。
China Mobile Communications Groupは「4Gは生活を変え、5Gは社会を変える」と表明している。
なお、China Mobile Communications Groupは中国の政府機関で電気通信分野の規制を司る工業和信息化部(Ministry of Industry and Information Technology:MIIT)より2019年6月6日付けで第五代数字蜂窩移動通信業務の運営を認める基礎電信業務経営許可証の交付を受け、事実上の5Gの商用免許を取得した。
サブ6GHz帯の2.5GHz帯と4.5GHz帯を組み合わせて5Gネットワークの構築を進めることが決まっている。
5Gの通信方式は標準化団体の3GPP (3rd Generation Partnership Project)が5Gの要求条件を満たすために規定したNR方式となり、NR Bandは2.5GHz帯がn41、4.5GHz帯がn79である。
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